Tome Bank

main visual

Tome館長

m
r

Tome館長

CREATOR

  • 3

    Fav 1,204
  • 9

    View 5,857,971
  • p

    Works 3,356
  • 散文な韻文

    2017/01/29

    変な詩

    こんな恥ずかしいこと 書いていたんだ 昔の日記 

     

     

    片づけた褒美にゲームする と決めて 仕事する 

     

     

    マナーの悪さ 我慢するもマナーであるか 近所付き合い 

     

     

    この場 なんとかしのいでも 次の場どうする 考えてない 

     

     

    お決まりの 定型の挨拶に 非定型で返事したとて 些細 

     

     

    それをする者は それをされても文句言えまい 肉を食う 

     

     

    つまらんこと 言うくらいなら 黙っておれと 言う前に黙る

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • わからない奴

    2017/01/28

    変な詩

    言ってもわからない奴をわからせるには 

    どうしたらいいか?

     

     やってわからせればよかろう。

     

     

    やってもわからない奴をわからせるには 

    どうしたらいいか?

     

     やらせてわからせればよかろう。

     

     

    やらせてもわからない奴をわからせるには 

    どうしたらいいか?

     

     やっつけるしかあるまい。

     

     

    やっつけてもわからない奴をわからせるには 

    どうしたらいいか?

     

     わかりません。

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • バラ夫人

    2017/01/27

    変な詩

    「きれいな花にはトゲがある」と言うが 

    夫人のからだには本当にトゲがある。

     

    腕、ひじ、肩、尻、ひざ、首、乳首、・・・・ 

    いたるところ、鋭いトゲだらけ。

     

    下着も上着も、ベッドのシーツも穴だらけ。

    バラの花のように美しい人なのに。

     

    若い夫は入院中。

    愛しさのあまり、無理したらしい。

     

    まるで「鉄の処女」なる拷問具。

     

    なんとかしなければ。

    夫人は美しい顔をゆがめて悩む。

     

    トゲを抜くのは爪を抜くのと同じ。

    深爪みたく、切っても痛い。

     

    どうすりゃいいのかわからない。

    美しくも悩ましい、バラ夫人。

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 迷妄の増殖

    2017/01/26

    変な詩

    地下室に 死体が百体 青い空 

     

    鋼鉄の ムカデが歩く うるさいな 

     

    裏庭に 美少女水やり 美女 熟女 

     

    砂粒に 宇宙は宿り木 世は情け 

     

    金貨隠して 尻子玉隠さず 屁の河童 

     

    鎌首もたげ チロチロ揺れるは 下心 

     

    んなこたあ どうでもええねん 百万年 

     

    腹が減ったら 戦があるさ 

     

    以下同類

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • なりません

    2017/01/25

    暗い詩

    きれいなだけでは なりません 

    かわいいだけでも なりません 

     

    賢いだけでも なれないし 

    素早いだけでも なれません 

     

    清く 正しく 美しくても 

    まだまだ まだまだ 足りません 

     

    我々は 強くあらねば なりません 

     

    強く 強く ひたすら強く 

    まこと 強くあらねば なりません

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • いくら?

    2017/01/24

    思い出

    高校の教室、廊下側の端の後ろから二番目の席。

    授業中であったか休憩時間であったか思い出せない。

     

    手のひらの上に小銭が少しばかりのっていた。

     

    つまらないことを思いつき、その手を握り締め 

    すぐ後ろの席にいる同級生に突き出す。

     

    握った手を一瞬開いて、すぐに閉じる。

    「いくら?」

     

    彼がそれらしい金額を言う。

     

    「はずれ」

    手のひらを開いて見せる。

     

    硬貨を入れ替え、もう一度。

    「またはずれ」

     

    今度は、彼が自分の小銭を突き出した。

    開いて閉じる。

     

    チラリと見えたがよくわからない。

    適当にそれらしい金額を言う。

     

    すると偶然、当たってしまった。

     

    三百円前後であったか

    彼はその小銭を迷うことなく僕にくれた。

     

    「えっ? いいの?」

    「当たったんだから、仕方ない」

     

    大人だな、と思った。

     

    実際、彼は年齢的に一年先輩であったが 

    精神的には十年ほど先輩な気がした。

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 運命の現場

    2017/01/23

    論 説

    なされる前ならともかく 

    すでになされてしまった事柄は 

     

    すべて なるべくしてなった 

    としか言いようがない。

     

     

    そのようにさせない選択も 

    あったであろうに 

     

    もはや 

    そのように選択されてしまった以上 

     

    偶然にせよ 必然にせよ

     

    その選択にも 

    それなりのわけがあったわけだ。

     

     

    だから我々は 

    運命の現場において 

     

    マニュアルや設計図から目を上げ 

    周囲を見渡し 

     

    予兆や不安を感じたら 

     

    それがなされてしまう前に 

    急いでなんとかするしかあるまい。

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 申しわけない

    2017/01/22

    論 説

    決して誰もやりたがらないにも係らず 

    必ず誰かがやらねばならない仕事がある。

     

    それをすることが不快を伴うだけでなく 

    損失や苦痛、生命の危険すらあったりする。

     

    いやいやながらにせよ、代償を求めるにせよ 

    その仕事を引き受けてくれる人たちがいる。

     

    もしその人たちがいなかったら、それを 

    他の誰かが代わりにやらねばならない。

     

    それは私であるかもしれず、または 

    あなたでなければならないかもしれない。

     

    だからその人たちに感謝しなければならない 

    などと、良識的に言いたいわけではない。

     

    後ろめたいほど申しわけないのであって 

    感謝するだけで済む問題ではないのだから。

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • ある割合で

    2017/01/21

    論 説

    つらつら思うに 世の中は 

    はっきりしない ことばかり 

     

    ある割合で おかしな人おれば 

    ある割合で まともな人もいる 

     

    ある割合で 良いことが起こり 

    ある割合で 悪いことも起こる 

     

    あんな意見 あんな解釈あらば 

    こんな意見 こんな解釈もあり 

     

    何から何まで すべてにおいて 

    これこれである とは言い難し 

     

    決めつけぬこと 断ぜぬこと 

    押しつけぬこと 云々ぬん

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
  • 乳首の精

    2017/01/20

    愉快な話

    眠気をこらえてまで起きていたいとは思わない。

    それで、すぐにフトンに入って寝た。

     

    なのに、なかなか眠れない。

    退屈してまで眠るのを待ちたくはない。

     

    自然、あれこれフトンの中で考える。

    よからぬ妄想を膨らませていたら、小人が現れた。

     

    「わたしは乳首の精、ニップルです」

    これはまた、変なのが出てきたものだ。

     

    「あなたの乳首を大きくしてさしあげましょう」

    「いや。かまわんでくれ」

     

    「あなたはさっき、大きな乳首を望まれましたよね」

    「ああ。言われてみれば、たしかに」

     

    「ですから、その願いを叶えてさしあげるのですよ」

    「いや。しかし、自分のは小さいままでいい」

     

    「では、どなたのを大きくしたいんですか?」

    「いや。べつに誰のでもいいんだが」

     

    「いい加減ですね」

    「まあ、できればグラマー美少女の胸がいいかな」

     

    「かしこまりました」

    そのままニップルなる乳首の精は消えてしまった。

     

    何も起こらない。

     

    「おいおい」

    フトンをはねのけて起き上がる。

     

    夜でもないから世間は明るい。

    部屋の中に小人の姿はない。

     

    「まさか」

    信じられない気持ちで首を振る。

     

    ひょっとしたら、ひょっとして 

    大変なことをしでかしてしまったのではあるまいな。

    Comment

    • ログインするとコメントを投稿できます。

      投稿
RSS
k
k