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2017/01/03
蝶よ 美しく舞え
鳥よ 高く飛べ
散るな 花よ
消えるな 虹よ
儚き夢 届かぬ夢
見果てぬ夢よ 憧れよ
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2017/01/02
片目の月が
ウインクしてる
はち切れんばかり 見開いて
ゆっくり ゆっくり 細めては
しっかり つむって
ふたたび 開く
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2016/12/11
あごに汗
うなじに汗の
その汗の
したたるままに
むねにポタ ももにポタ
ポタポタ ポタリ
ポタリ ポタ
うすくらやみに
君のゆれる
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2016/09/20
君のうちへ行こう
カーブを描いて
ちょっとばかり
遠まわりになるけど
これっぽっちも 悪気はないから
許してくれ
すぐにでも
行きたいのは 山々だけど
手ぶらじゃ いけないし
行く前に 色々と
やらなきゃならないことがあるんだ
だから 待っていてくれ
君のうちで
カーブを描いて
大きくカーブを描いて
君のうちへ行こう
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2016/08/28
見上ぐれば
いろんな形の
雲 雲 雲
あれはハート
あれは鳥
あれは君の
横顔か
いくつもの想い
遠き空
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2016/08/12
若妻が台所で 料理をしている
まな板たたく 包丁の音の 心地良さ
指を切って 赤く染まる 青野菜
なんて素敵な ドレッシング
魚を三枚におろす 錆びた釘抜き
骨が砕ける その痛々しい音響
カビの浮く味噌汁 泡立つ醤油
母親直伝 殺意を秘めた隠し味
若妻は初々しく 台所で舞い踊る
皿とグラスと ひたいを割りながら
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2016/07/31
抱きしめたい
ただし 彼女ではなく
または 彼でもない
抱きしめたい
あいにく あなたではなく
ましてや 私自身でもない
抱きしめたい
たまらなく 愛しい気持ち
ひたすら 慈しみたいという欲望
抱きしめたい
けれど 誰でもなく
やはり どれでもない
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2016/07/27
それは あいまいなまま
不意に 生まれ
そのわけは
あとから 考える
願いが叶った時
叶わない時
苦労が報われた時
報われない時
一緒にいたい相手と会えた時
その相手と別れなければならない時
こみあげてくるもの
にじむもの
その粒の数で その想いを
量れはしないけれど
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2016/07/15
彼女は泣くのが上手だった。
泣くべき時には
泣くべきように上手に泣いた。
そして、泣いてはいけない時には
決して泣かないのだった。
そんな彼女にしてみれば
親や兄弟を操るのは造作もないこと。
泣き方ひとつでどうとでもなる。
ボーイフレンドの扱いなんか
お手玉より簡単。
「そんなの泣き真似じゃないか」
と非難されそうだが
泣くフリして本当に泣いていたりするから
油断がならない。
ただし彼女、ここしばらく泣いていない。
今は泣くべき状況でないから。
だけど、つい彼女の泣き声を聞きたい
泣き顔を見たい、という気持ちになってしまう。
それで、やや強引ながら泣かそうとすると
彼女、ちょっと困った顔になる。
それから、ほんのちょっとだけだけど
今にも泣きそうな顔をしてくれる。
うん。いい顔。
ホント、泣かせるなぁ。
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2016/04/29
ノラ猫とノラ猫の
そっと
くちづけするを見た
買い物の途中
赤き自販機の前にて
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