揶白 (KF)

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揶白 (KF)

絵画

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    Works 46
  • 歯車と心

    2021/11/01

     

    歯車と心

     

     

    僕は黙って「物」に為った


    男は、平気で「ものごと」の上から笑って居る

     


    千円の着物を切りっぱなしにした


    髪に、4度のワックスを影(か)け


    ハロウィンのバーで歌を、歌う

     

     

    男に、その事を云うた


    そしたら酷くしたたか、こころを傷めて何度も反芻して居る

     

    バニーガールを着た女は、最初から「物」と並んで居る

     

    僕は、女と喋らない

     

    男は、自分は、何も知らなかったんで

     

    女を見る

     

    「存在」をそこにする鱗の幸福は、

     

    死と云うよりも、厚化粧の、裏表のある様な

     

    会話の上手さに

     

    丸く ズレた瞳の若さにたいして

     

    光を、待つのです

     


    それは 輝き とは違うのであるが、

     

    歩合のとれた

     

    踵の高さを

     

    一生守るらしい きみと僕のような

     

    久しいお友達こそは

     

    花弁として、

     

    であり、二人の蝶ヤ

     

    「存在」をそこにする幸福は、

     

    生と云うよりも、きすの様に哀しく


    衝動的

     

    会話の上手さに

     

    人間がなにかを愛する

     

    硝子の音は、風呂の給湯機と夜の黒さから

     

    垂れ

     

     


    恋して居る、本の通りに

     

    悲壮のフェイスから涙が零れ落ちる

     

    僕は、ぶるぶる震え花捺をはむ

     

    「存在」をそこにする幸福は、

     

    かなしみと云うよりは、生きる事だった

     

     

     

     

     

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