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2016/08/31
あいつらを
やっつけられないものか。
自分の都合だけで勝手なことをぬかす
あいつら、
こっちの迷惑など気にもかけない
あいつら、
あのろくでもない
どうしようもないやつらを
テッテー的に
それこそ完膚なきまでに
ガツンと
やっつけられないものか。
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2016/08/30
うっかり ぽっかり
さっぱりだ
はっきり くっきり
すっきりだ
しっかり きっちり
ばっちりだ
ゆっくり べったり
まったりだ
どっきり びっくり
ぽっくりだ
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2016/08/29
喰っちゃ寝、喰っちゃ寝、喰っちゃ寝してたら
とうとう本物の豚になっちまった。
手足の先がいかにも豚足、目の前にゃ豚鼻。
くるっと丸まった尻尾が姿見に映ってる。
ぶくぶく太るだけじゃなかったんだ。
比喩でも警告でも迷信でもない。
学校へ行かず、就職もせず
実家の自室に引きこもって早十年。
自業自得、なるべくしてなったと言うことか。
ぶうぶう文句たれても始まらない。
まずは親に連絡だ。
甘やかせて育てた挙句、我が子はひきこもり。
追い出したいが、切れると怖い。
怯えながらも世話してくれてる。
さすが豚の親。
ところが、部屋から出られない。
豚足の上に四つん這いでは、ドアノブを回せない。
「ブー、ブー、ブー」
しかも、豚語しか喋れない。
「どうしたの、変な声出して」
「ブヒー、ブヒー、ブヒー」
「まるで豚みたいな声ね」
「ブヒヒヒヒ」
「ドアを開けるわよ」
「ブー」
当然ながら母親は驚いた。
「あら、餌代が助かるわ」
まさか、クソでも喰らえってか。
「今夜から、しばらくはトンカツね」
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2016/08/28
見上ぐれば
いろんな形の
雲 雲 雲
あれはハート
あれは鳥
あれは君の
横顔か
いくつもの想い
遠き空
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2016/08/27
忌まわしき殺人事件が発生した。
容疑者は三人。
せむし男、富豪の老女、美少年。
犯行現場は三ヶ所。
王立博物館、山林、防空壕。
動機は三つ。
嫉妬、趣味、神の啓示。
凶器も三つ。
毒薬、ノコギリ、呪いの泥人形。
さて、ここに探偵が登場する。
じつは彼、霊能力者である。
それぞれの三つのうちから一つずつ選ぶと
合計いくつ正解か、彼の守護霊が教えてくれる。
この選択と正解数の確認を四回繰り返せば
必ず事件は解決するという。
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2016/08/26
君は笑顔で言う。
「明日があるさ」と。
そうであろうか。
とりあえず、今日はある。
今日なくして明日はあるまい。
だから、今日が大事。
バラ色の夢を見るにせよ
実生活において、リスク管理は必要。
うまい話にゃ罠がある。
メリットだけ、ということはあるまい。
それをするリスクと、それをしないリスク。
どちらがよりリスキーか。
しかしながら、正確な判断は難しい。
それがすでにリスクでもある。
だから、せめて最悪の事態だけは避けよう。
「明日があるさ」と
君が笑顔で言えるために。
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2016/08/25
ヒック ヒック
ヒクヒク ヒック
しゃっくりが 止まらない
水を飲んでも 止まらない
息を止めても 止まらない
ヒック ヒック
ヒクヒク ヒック
背中たたいて びっくりさせたら
しゃっくりは 止まらずに
心臓が 止まったよ
ヒック ヒック
ヒクヒク ヒック
ヒックック
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2016/08/24
なんとなくできそうな気がしたので
空に手を伸ばしてみる。
すると、不思議なことに
ちゃんと雲をつかむことができた。
「おいおい、なにすんだ。やめろよ」
つかまれた雲が文句まで言いだす。
つかみどころのない感触ながら
もぞもぞ動くのがわかる。
「まったく、冗談じゃないぞ。
人間の分際で勝手なことするな」
やけに偉そうな雲である。
なんだか心配になってきた。
でも、せっかくなので
この雲と記念撮影することにした。
コンデジで、パチリ。
すると、それっきり雲は黙ってしまい
もう僕の手の届かない空へ帰ってしまった。
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2016/08/23
慣れ親しんだ大地を離れ
大空へ 見上げるばかりの大空へ
ロケットを打ち上げよう
地球との重力を振り切り
しがらみや因縁や定めを捨て去り
ロケットを打ち上げよう
誰も手の届かないところ
夢見るしかなかった遥かな宇宙へ
ロケットを打ち上げよう
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2016/08/22
一輪車に乗れる子は
そんなにいないけど
一輪車に乗って
君は どこへ行くつもり?
歩くスピードと大差ないし
二輪車ほど遠くへもいけない。
乗れない子に比べたら そりゃあ
可能性は秘めているけど
下手に能力を自慢したって
反感を持たれないとも限らない。
肝心なことは それで何をするか
何をしたいか だよね。
一等賞で いいのかな。
お金儲けで いいのかな。
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