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  • せせらぎ

    2015/07/14

    明るい詩

     ひとり 
    野山に入りて

     ふと 
    せせらぎを聞く 


    時折りに
     さえずる声や

       青き空

     

     

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  • お帰りなさい

    2015/07/12

    愉快な話

    留守宅かと思い、泥棒に入ったら 
    女がいた。

    「お帰りなさい」
    そのように挨拶されたら 

    やはり、こう返事せねばなるまい。
    「ただいま」


    そうして 

    なぜかそれから 
    流れるように 

    夫婦生活が始まってしまった。

     

     

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  • お天気屋

    2015/07/06

    明るい詩

     彼女はとっても
     お天気屋。

     お天気売るのが
     彼女の商売。 


    砂漠に 
    雨を降らせましょう。

    雨季に 
    晴れ間を作りましょう。


    真冬に月見は素敵です。

    真夏に雪見も素敵です。


    あなた おひとつ 
    虹などいかが? 

    この時期 雷の詰め合わせ 
    お安いですよ? 


    涼しい風も売ってます。

    ハート型の雲も 
    売ってます。


     ほらほら

     彼女はとっても
     お天気屋。

     お天気売るのが
     彼女の商売。 


     だからだから

     今日も明日も
     あさっても

     みんなみんな
     よい天気。

     

     

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  • お手玉

    2015/07/03

    愉快な話

    お手玉のように 
    男をもてあそぶ女がいた。

    逆にもてあそんでやるつもりで 
    おれは女に近づいた。


    「もてあそんでやる」

    おれは女をむんずとつかむと 
    空へ放り上げた。

    女は、まるでお手玉のように 
    空高く舞い上がった。

    「すごい。力持ちなのね」
    「あ、いや。それほどでも」

    落ちてきた女を受け止めると 
    おれは再び女を空へ放り上げた。

    「すてき。お上手だわ」
    「まあ、昔取った杵柄でね」


    はて、おれは 
    もてあそんでいるのだろうか?

    それとも 
    もてあそばされているのだろうか?

     

     

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