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2012/01/27
ジャガイモの季節は、たぶん冬でなく初夏なのだと思う。
理由は花が見られて、美味しい子ジャガイモがたくさんとれるから。
だけど、じゃがいもの絵を描こうと思うと、どうしても、土の中の塊茎のことに思いを馳せてしまう。
土の中のいもはやがて冬の保存食となる。いもの姿は、春を待つ信州の長い冬をじっと耐える気持ちと重なるものがあって、わたしが描くと新ジャガでもなんでも鉱物のようになってしまう。
むかし石のシリーズを熱心に描いていた時期があるが、そこと繋がる何かがあるのかもしれない。
初夏に、五角形の造形的な花を咲かせるジャガイモの姿を畑でぼおっと眺めていたら、
宇宙に星がきらめくのと同じようなものだなあ、と思った。
限りない時空を見上げて、孤独で、寒くて、夢のように輝く、それは妄想か幻想か想像かわからないけれど、果てしない浪漫のような、哲学のような、すうっと吸い込まれるようなイメージを感じた。
そのとき土の中のいもは、星の中心というか、地球の底、いや宇宙の底のような場所で、根源的な営みをしているのではないかと思った。
言葉で多く語れない不器用な私は、絵でものを言うのが常套手段で。そうしてできたのが、2008年の制作である「塊茎」です。
本当は、「塊茎とほしのはな」と名付けようと思ったのですが、
どうしてもひらがながいいとおもっていたのにひらがなにするとなんだかさいきん流行りのつまらないタイトルみたいな気がしてしまって、縮めたのです。副題か何かだと思っていただければ幸いです。
ここには、そのもと絵となるドローイングを掲載しました。
本作品はもうなんども展示したりして、知っている方も持っていてくださる方も多いのですが、ご興味のかたはHPを探してみてください。
2011/11/16
シャープペンシルを変えてみた。
でも、あまりこだわっていなくて、今までのも使っている。新しいのがいつの間にか、バッグのメモ用に格下げ(?)されてることもある。
何本か具合のいいのがあると精神的に落ち着く、という感じであって、
この一本がないと仕事が始まらない、というタイプの人間じゃないのかもしれない。
結局、何を使っても、重要なのはその一本を選んだというところではなくて、
心身のコンディションが出来を左右することが多いからなのです。
コンディションには様々ある。
ゴルフなどと一緒なのかな。
時間的な制約、
お天気、
体調、(ご飯のおいしさにはじまる感覚の冴えとか、風邪気味、とか、精神の波の調子とか)
体の動き、(運動神経の冴え)
集中力の発揮の具合、
事前準備ができているかどうか(取材とかイメージトレーニングとか)
思い出し力(過去の集大成の技術がその一点にくるかどうか)
狙いの理解と集中(その作品で何を伝えるかの把握がどれほどできてるか)
上げ始めたら、一冊本ができてしまいそう。
我慢のゴルフ、という言葉をある方からいただいたことがあります。
いつかばきゅーんととびぬけてホールインワンするイメージを抱きながら、
目の前の具体的な一つ一つを丁寧にかさねていくこと。
私のやりたいことを、フォーカスしてみると、NPO的な?方向性があるような気がほんのりするのですが、もうちょっとはっきりするまで、掘り進んでみたい。
作品の展開に関しても、もうちょっと、掘り返してみたい。
見えてくるものがありますように。
もちろんお仕事は、これまで以上に丁寧にやらせていただきますね。
お待ちしています。
2011/11/16
2008年ごろから、時々、うちの両親とか父の仲間が菜種を作って、
搾って、油にしています。
蓼科の陶芸工房「蓼科クラフトヴィレッジ」で800円で販売しています。
品切れのことが多く申し訳ないのですが、
今年もまた、搾れましたので、私の自作のラベルを貼り付けて、行ってらっしゃい〜
アーモンドのような香りがする年もあれば、
くせのない年もあり・・・
休耕田を利用して、お花を眺め、
愛情をこめて一生懸命作っているのですが、
ばらつきがあってすみません。
今年は菜種っぽい香りが濃厚な仕上がりです。
父が種をまき、母が夏を迎える暑い時期の早朝に取り入れをしました。
とうみにかけて殻を吹き飛ばし、美麻村で絞ってもらっています。
ラベルデザインのリニューアルは、また次のチャンスに、ということになりました。
2011/03/21
2011/03/21