岡田千夏

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京都府京都市

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  • 「中華街のミケvol.13」更新されました

    2009/11/16

    お知らせ

    横浜のインディーズブランド、ROUROUのサイトで連載中の猫マンガ「中華街のミケ」vol.13が更新されました。
    どうぞご覧ください。
    http://www.rourou.com/whatsnew/diary_column/neko/

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  • 急性副鼻腔炎

     鼻風邪がこじれて、急性副鼻腔炎になってしまいました。
     鼻の周りにある空洞に膿が溜まる病気で、これが慢性化するといわゆる蓄膿症らしいです。
     私の場合、右の鼻の奥がやられて、右の頬や歯やあごのあたりから頭まで痛くなって、週末はウンウン唸っていました。
     体の抵抗力が落ちているときになりやすい病気らしいので、みなさんも、くれぐれもご注意ください。

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  • 「中華街のミケvol.12」アップされました

    2009/10/24

    お知らせ

    横浜のファッションブランド、ROUROUのサイトで連載中の猫マンガ、
    「中華街のミケvol.12」がアップされました。
    ぜひご覧ください♪

    http://www.rourou.com/whatsnew/diary_column/neko/09/1023_1520.php

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  • ふくちゃん脱走未遂事件

     もう長いあいだ、外の世界への興味は失っていたようにみえたふくちゃんなのに、なぜかここ最近、脱走熱がぶり返したのか、庭を囲む塀の向こうにむかって、にゃあにゃあ鳴いてばかりいる。
     ふくちゃんの脱走経路は、エアコンの室外機から、一階分の高さのトタン屋根の上に登り、そこから塀を伝って隣家の屋根へ渡るというもので、前回脱走してからというもの、屋根に上れないようネットを張っていたのだけれど、そのネットと屋根の樋を結びとめていたひもがいつのまにかボロボロになっていて(時間の経過のためか、それともふくちゃんがかじったのか)、先日そのすきまからとうとう屋根の上に登ってしまった。
     これがみゆちゃんだったら、そのまますぐに塀を越えて脱走してしまうのだけれど、ふくちゃんはまだ脱走しなれないためか、登ったそのあたりでうろうろしていた。ちょうど日曜日で夫が休みだったので、脱走経路を絶つため塀際に夫を配置し、私はふくちゃんの説得に当たった。
     脚立に登って屋根の上を見ると、ふくちゃんは家の排気口のあたりに座っている。ちょうど朝日がまともにふくちゃんの顔に当たって、瞳孔が線のように細くなり、非常に悪猫面に見えた。が、そこは単純で可愛いふくちゃん、おやつのカリカリを取り出してみせて、ニャーと鳴いてすぐに寄ってきたところを捕まえた。目の前のことしか見えないというか、おやつを見ると、もう脱走のことは忘れてしまうのかもしれない。みゆちゃんならありえない。おやつを見せようがおもちゃで釣ろうが、惑うことなく行ってしまう。思慮深いみゆちゃん。
     脱走防止ネットは修復したけど、あいかわらずふくちゃんは、室外機の上から伸び上がってニャーニャー鳴いている。おまけに、みゆちゃんまでふくちゃんの脱走熱がうつったのか、木に登って脱走防止の猫返しをゆすったりするし(みゆちゃんの脱走経路は、庭木→塀→隣家)、落ち着かない。

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  • みゆちゃんの視線

     ふくちゃんを抱っこしていると、やっぱり気になるのがみゆちゃんの視線で、自分は抱っこが嫌いなくせに、なんとなく面白くなさそうな顔をしてこっちをみている。
     もしかしたら、嫉妬心から、みゆちゃんも抱っこを喜ぶようにならないかしら、とまあ、ほとんど期待はしていなかったけれど、ふくちゃんを降ろしてみゆちゃんを抱っこしてみたら、案の定、瞬時に嫌がって、蹴っ飛ばして降りていった。
     こういうとき、みゆちゃんはふくちゃんと違って爪を立てたりしないから、猫が出来ているなあと思う。ふくちゃんはよく爪を立てる。自分から好んで人の懐に入ってきておきながら、暑くなって出て行くときには、こちらのおなかに引っ掻き傷を作っていくから、ずいぶん自分勝手なやつだと思う。
     ともあれ、みゆちゃんの視線が怖いので、みゆちゃんがそばにいるときには、あまりふくちゃんを抱っこしないようにしている。

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  • 秋冬は抱っこ猫

     抱っこ嫌いのはずのふくちゃんを抱き上げたら、暴れて飛び降りるだろうという予想に反して、嬉しそうにごろごろ言い出した。そのままおなかを撫でてやったら、体をくるっと丸くしてこちらにぴったりとくっつけて、前足の爪を出したり入れたりしていつまでも甘えている。どういう心境の変化かと不思議に思ったけど、季節が進んで少しずつ寒くなってきたからだとすぐ納得した。
     抱っこを喜ぶようになっただけじゃなくて、朝、私が上体をかがめて顔を洗っていたら背中の上に登ってくるし、庭で少し遊んで体が冷えたら、膝の上にやって来て体を押し付けるようにして丸くなる。
     ふくちゃんが家にやってきたのは去年の11月で、思えば、最初の頃は抱っこ、おんぶ、膝の上で寝ることがどれも好きな猫だった。それが、暖かくなるにつれてやらなくなった。
     今年もまた、暖を取りに来ているだけで、また来年の春になったら、こちらを蹴っ飛ばしてぴょんと出て行ってしまうのだろうけれど、利用されているとわかりながら、可愛いのでついつい甘やかしてしまう。

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  • 散らかし猫

     猫草を引っこ抜いて散らかしたり、キャットフードを食べ散らかしたり、キッチリ派のみゆちゃんに比べていい加減なところが多々あるふくちゃんだけど(もっとも、フードの食べ方に関してはみゆちゃんを見習ったのか(?)ずいぶんマシになった)、庭遊びして帰ってくるときにも、みゆちゃんと違ってからだに落ち葉などのごみをいっぱいくっつけて戻ってくる。
     みゆちゃんとふくちゃんでは庭での遊び方や遊ぶ時間の長さも違うし、また毛の質も違うから、ふくちゃんの毛はごみが付着しやすいのかもしれないが、ふくちゃんだけが、ちょうどいま庭に散らかったままになっている百日紅の枯れて落ちた花を、背中やお尻にいっぱい付けて家の中に戻ってくる。
     そして、当然のことながら、部屋でうろうろするうちに、いつのまにか、ふくちゃんは元通りきれいな毛並みになっている。

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  • 猫のツボ

     みゆちゃんは、おなかを撫でられることを好まない。みゆちゃんが好きなのは、あごの下や頬っぺた、おでこや眉間や、鼻腔の横などの顔周辺と、背中のしっぽに近いあたりを掻いてもらうことである。
     椅子の上でくつろいでいるみゆちゃんのあごやおでこを撫でると、気持ちよさそうに頭を座面に擦り付けて、少し仰向きになるから、調子に乗ってふわふわで柔らかいおなかをさすると、すかさずうしろ足のキックが飛んでくる。爪を出して蹴るから痛いのだけれど、我慢してしつこく撫でていると、今度は両手で撫でているこちらの手をつかんで、噛みついてくる。もちろん、肉球を触られるのも嫌いである。
     おひとよしなふくちゃんは、体中どこを撫でられてもうれしいらしい。触った瞬間、もしくは触る前からごろごろとのどを鳴らしている。肉球の手を握ってもごろごろ言っている。
     それでも一番好きなのは、おなかをごしごし撫でられることで、仰向けに寝転がっていつまでも嬉しそうにしているから、きりがない。
     ふくちゃんのおなかを撫でていたら、みゆちゃんが寄ってきた。そうして、自分は嫌いなくせにやきもちを妬いたのか、それとも単にちょっかいを出そうと思っただけなのか、ふくちゃんの脇の下に鼻を突っ込んで、かぷと噛んだ。

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  • 机の上の猫

     ときどき、みゆちゃんは私の机の上にやってくる。
     机はそんなに広くなくて、その上にパソコンのモニターとキーボード、スケッチブックや本や、筆記具など、いろいろなものが載っているのに、構わず、それらの上にどたっと寝る。おなかの下に鉛筆や筆が敷かれていても平気である。
     横になりはするものの、すっかりくつろいで眠ってしまうわけでもない。なんとなく居心地がよくないような感じで、目を閉じたり開けたりして、うつらうつらしている。それで、しばらくすると、やっぱり落ち着かないやと立ち上がって、どこかへ行ってしまう。
     みゆちゃんが机の上に横たわると、狭い机がいっぱいになって、作業が何も出来ない。おまけに、よくキーボードの上にもたれかかるように寝るから、背中で何かのキーを押して、パソコンがブーブー鳴る。仕方なく休止状態にすると、変な風にキーを押していたから、次に立ち上げるとき、キーボードが効かなくなっていたりして、再起動しなければならないこともたびたびである。
     それでも、みゆちゃんが来てくれるのはうれしい。みゆちゃんが来るのは私が机の前に座っているときだけだから、きっとそばにいようと思ってきてくれるのだと思う。そこがうれしい。
     もっとも、机の引き出しの中のおやつがほしいだけのときもある。そういうときは、机の上に足をそろえて行儀よく座って、おやつが入っている一番上の引き出しのほうを、首を傾けてじっと見つめている。わざと知らん振りして、撫でてほしいの、と頭をなでると、迷惑そうな顔をしている。仕方がないからおやつを出して机の上に少しあけてやると、さっさと食べて、食べ終わるとすっと向こうへ行ってしまう。
     最近では、机の上に寝に来るよりも、おやつをねだりに来る方が多くなった気がする。

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  • 君はネズミか…

     またふくちゃんが、やらかした。
     廊下で、かりっ、かりっという音がするから、何をしているのだろうと思って見ると、ふくちゃんがまたインターフォンのコードをかじっている!あっ、何してるの!と叱ったが時すでに遅し、壁には無残にかじり切られたコードの先っちょがぶら下がっていた。
     ふ〜く〜ちゃ〜〜ん、と非難しても、にゃあに?と無邪気な顔。前回、かじられて取り替えてから、まだ一ヶ月も経ってないよ〜。ふくちゃん、何が面白くてそんなことするの…

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