有田やもり

絵描き 

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    Works 49

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  • 自転車と白シャツ、真実の現前というやつは

    以下すべて日常の話。小さな話。

    時に真実というものは、車輪があり、ハンドルがあり、つまりは自転車の姿をして人の前に現前するものだそうである。本で読んだ。
    ならばそれならば、襟があり、袖があり、ボタンを持つ、ましろいシャツの姿をして私の前に現前することもありうるのではなかろうか。白シャツ。
    かくゆう私は最近はからずして自転車を持つことになった。自分の自転車など子供の頃依頼であろうか。籠などはなく、黒く小さく、関節が目立つ(折りたたみ、組み立て式のようだ)、タイヤはアスファルトより砂利道を好みそうで何やら昆虫のような容姿である。クワガタ号…かな。
    そして白シャツである。タートルネックと黒が目印になりつつある私であるが、春が来たら白シャツに袖を通してクワガタに乗って走りまわってみることに今のわたしときたらやぶさかでない。自転車と白シャツのせいで、本曰く、あらたまりつつある。

    本日の買い物。
    都内でも雪がちらつき避寒すべくビル内の本屋に漂う。
    油断をしていてうっかりニジマスのぬいぐるみを買いそうになる。あわてて気を引き締める。ニジマスを買ってどうしろとゆうのか。どうするのか。はて、、
    リチャード・ブローティガンの著書『アメリカの鱒釣り』の洋書版が気になっていたので合わせて飾るのはどうか…
    いやいやいやそんなこと思いついたらせっかく思いとどまったのに買っちゃうだろう。だめだめ。ニジマスを抱いて帰る図がおもしろくてシュールでだめ。
    煩悶しつつ漂い思いがけずニホンヤモリの像を購入。これは大変に美ヤモリなので仕方がない。あらがえない。。革紐を通して首に下げることとする。
    最後にトマト缶。かわいかったから否否否否ちょうど安かったから。久しぶりにラタトゥーユを作ろう。

    静かな休日、丁寧に日常、脳内言語、やっぱり少し変な買い物。

  • 静かな叛乱 鴉と鯨の対話、そして永訣の朝

    2010/02/12

    Gallery Report

    ずいぶんと久しぶりの東京都現代美術館にて、
    企画展『レベッカ・ホルン展—静かな叛乱 鴉と鯨の対話』
    立体作品だろうか、否インスタであるとあなたには言いたい —あなたって誰だろう
    今年初の現代美術の観覧とあってもはや、あぁもはや。
    頭のネジというものがもし存在するのならば確実に4〜5本は館内に落としてきただろう。違いない。
    全体的に大変に美しい、ことばのすべてにヤマイダレをつけたくなるような、もう個人的には大いに大いに楽しんだ。
    会期が残り二日しかないのであるが、現代美術と純文学に興味を持つ紳士淑女方々におかれては是非に行かれよとすすめたい、週末だし。
    できるなら、時間をたっぷりと持って。作品の前に立ちすくんで老いぼれピアノの不協和音のため息にじっと耳を澄ますのがよいであろう。
    どうしてか私は、この展示会場を思うと宮沢賢治が思い出されてならない。永訣の朝や貝の火を読みたい。

    余談であるが常設展にエルネスト・ネトがあった。以前、新宿オペラシティギャラリーでのジム・ランビー等とのインスタレーションづくしの企画展『MELTING POINT』ですっかり心奪われたインスタ作家、現代美術家。うれしかったなぁ、階段の踊り場で小躍りしそうだったなぁ、思い出してもスキップしそう、ネ〜トッ♪ネ〜トッ♪

    いや違うレベッカホルンの『静かな叛乱 鴉と鯨の対話』について話していたのだ。早急に頭のネジを回収、補修しなくてはならない。
    ネ〜トッ♪ネ〜トッ♪


    東京都現代美術館
    MELTING POINT

  • 沈黙の1月、本の海の漂流、サリンジャー死す

    長いこと、沈黙していた。
    2010年は過呼吸と嘔吐と吐瀉物による窒息の恐怖ではじまった。我とわが身よくたばりたまえ。けがらわしい! で、沈黙沈黙。

    沈黙していたのでどこにも殆どふれもしなかったのだけれど、1月にはGalleryUSHINさんでのはじめ展に、新年ギャラリーびらきの展示に例の緑の絵を一枚出していた。
    これは秘密なのかなぁ、終わったからもう言っちゃっていいかなぁ、
    DMの裏面、会期、20010年1月×日〜…
    にまんじゅうねん!
    私が参加したかの展示は遙か遙かかなたでの開催予定である。紳士淑女の皆様方、是非に来たれり。

    2010に観てきた主な展示
    —ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち 板橋区立美術館
    —ボルゲーゼ美術館展 東京都美術館
    —レベッカ・ホルン展 東京都現代美術館

    紙式日記「飛石のつばめ」より、メモ
    —ベテルギウスが死ぬ。死んで星になれない星は何になるのか?
    —日常をいつくしむ、日常を大切にする、10円玉を大切にする
    —ディスケ・ガウデーレ!(楽しむことを学べ)
    —病める昼の月
    —牛になることはどうしても必要です。

    J.D.サリンジャー死す。忌野清志朗がいない世界でこの上どうしろというのか。
    今週中に学業における文章を2本仕上げたい、というより仕上げなければならない。どうしろというのか。いやどうにかしなくては。
    目下どうにかしなくてはいけないのがこの読書欲の波。波。
    白馬に乗った王子様など望むまい、望むまいが、お願いだから誰かここへきて本を取り上げてください。

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