有田やもり

絵描き 

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    Works 49

有田やもり

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  • つまりは都会が合わない

    我が友、にしおからの突然の連絡に突然の返事を返して突然に会う。
    最近の予定は突然ばかりだ。
    展示「空想の街」に来てくれるというのだ。有難いことである。
    連れ立って行ったケーキのお店を気に入ってくれたようでよかったなあ。
    そしての日記のフレンド★の★が気になるぞにしおよ。


    その後、
    作家仲間と合流し居酒屋にとどまる。
    恋と美術と心理学。
    寝違えた肩が痛むとも、ともあれ馬刺しとジンがあるので僕は機嫌良く。
    躍動する馬の筋肉、その駆ける姿を思いつつ、悲しく美味しく食す。早くまた乗馬に行こう。

    日付変わって解散。
    実家の留守を頼まれているので生き物と植物の世話をしにゆく。

    植物に水をまきながら見上げると雲の中にわずかに月、
    夜風が心地よい。
    湿気を帯びて土と草の香りがゆらり立ちあがり
    自分を取り戻すようだと思う。
    すわ、また見失っていたのか。否、否。
    失わずとも、埋没してゆく自我同一性。
    埋没。何に。この
    この街はごみ溜めのようだし、そこに溢れかえる人間はごみだし、僕もごみ。
    自問自答を繰り返す中でアスファルトの灰色に埋没してゆくのだ。
    水と土と葉緑素の存在を身近に感じて初めて生きた心地を感じることができる。
    僕は、只一介の生き物にすぎぬ。汝もまたしかり。
    クロロフィルよ、偉大なり。

    脳内で土と水と緑を絶賛しつつ、あ、牛乳が無い。
    そうそう偶蹄目も素敵なんだほんとに。
    牛乳を買いに行こう。
    夏目漱石も言っている、牛になることはどうしても必要なのだ。

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