有田やもり

絵描き 

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    Works 49

有田やもり

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有田やもり

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  • 秋日狂乱的な

    田んぼのあぜ道でどっどどどどうどと唱えつつ風を追うコートに帽子のその人は宮沢賢治。そして風の又三郎。
    風ふく崖の上で夜空を仰ぎ火星を見つめるその人は高村光太郎。火星がでている。

    秋が深まり冬が来る。寒いのは苦手。
    考え事にうずまる日々、うずまりすぎて大切な予定をひとつすっぽかした。
    後にやらなければいけないことが増えたけれど、まぁいい。しょうがない。
    枕もとのパンダは相変わらずよくしゃべる。
    プログレのYES、リレイヤーズは本当に素敵。

  • パンダと議論

    枕もとにパンダがいる。枕もとにパンダがいるのだけれど
    寝起きにそいつと熱い議論をした。
    やはりあと少しで何かしら答えが見えてきそうな気がして
    ぎりぎりまで覚醒を拒んだ。
    午前中の仕事をしながら、議論の内容よりそもそもパンダと議論をしたということが変だろう妙だろうと気がついた。

    今宵は学問に費やす所存。
    動かない頭を引きずりながらもゆく。

  • ソフトに迷子は迷子なりに

    自分がどこに進みたいのかよくわからない。
    「退廃的」と人はゆう。そのとおりだね。
    深まる秋の中には人は自分を見失う。
    雨の音が聞こえる。雨は嫌いじゃない。
    で、どこにいきたいのかしら私は。

    最近ページを見てますと言われることが増えてきた。
    それなのにこんな酩酊文でよいのかしら。よくねえな。ないな。
    不振な学問、描けない絵、受け止めきれない過多な有象無象の視覚的聴覚的情報
    どこか遠くへ行きたい
    若しくは、どこか遠くへ行きたい。

    ちゃんと活動していることも書かなくては。
    荒いラフを3枚描いてギャラリーに送った。
    テーマ展なのに書きたいものがここにきてぶれてきている。
    透明標本の図鑑とYESのリレイヤーズが届いたので昨日からそればかり聴いている。
    考えないために。ハイテンションのプログレ。
    他ギャラリーからのお誘い、来年の1月の多分こちらもそこのギャラリーとかかわりがある人たちが多く集まる企画展。企画書待ち。
    夢の中では来年5月のテーマ企画展のラフを描き続けるも、現実に戻るとほとんど忘れている。
    絵描きなのかしら。
    どこに行きたいのかしら。

  • ロシアの夢

    2009/11/06

    Gallery Report

    お気に入りの、埼玉県立近代美術館で開催中の「ロシアの夢 1917-1937」
    革命とアヴァンギャルド。未来派。
    紅葉も始まりお散歩も兼ねて行ってきた。
    いつものことながら、派手にすいてる。。館内でなかなか人にあわない。
    でも中身は面白かった。
    かの時代のロシアの、そんな感じのデザイン。
    奇抜な舞台衣装、まるさんかくしかくがおりなす心象風景、ものすごく使いにくそうな豆腐切り崩したみたいな茶器、椅子が引けないチェステーブル、社会主義の映画ポスターや雑誌の表紙などなど。本当にあのティーポットだけは使いたくない…あと駒の見分けが恐ろしく難儀なチェスとか。。
    パターンとしては、赤、白、黒、そして人の群像。
    かくかく四角、シンメトリー、or突き抜ける斜め線。
    当時の町の写真もいくつか。
    ドストエフスキーの本の登場人物たちもこのような街中を歩いたのだろうか。
    ラスコーリニコフはコートの中に血塗れの斧を隠し、ムイシュキン侯爵は公園のベンチで放心して、、セピアの街を見ているとありありと目に浮かぶ。

    余談だけれど、埼玉県立近代美術館に行って企画展を見るならわずかに上乗せして常設展も観るといい。企画展がどうあれ、期待以上でもそれ以下でもあるいは刺激が強すぎて頭がとんでも、最終的に落ち着かせてくれる保険のようなものだ。
    さらには、ホール内にある展示物もぐるりと見渡すといい。
    今なら、常設で怒涛のアメリカンチェリーに、ホールでゾウさんたちとヴィール神に会える。なんだかよくわからないけれど、だがそこがいい。
    本当に本当にお気に入りの埼玉県立近代美術館。

  • 人権に狂っている

    ここ数日の就寝時間はなぜかしら午前四時。起床は真昼。
    幾つかの書類を仕上げて、とるかとらないかの食事をして、デスク。

    「人権」なんて得体のしれないものを学問している。
    もう二度と某白身魚がパンの間に挟まっているあの店のあの商品が食べられない。
    この数ヶ月間の間にいくつかの映像がトラウマとして網膜に焼きついてしまったようで
    ことあるごとに
    「人間が!人間の畜生が!人間なんて!!!」とジタバタもがいている。
    ナイルパーチナイルパーチナイルパーチとぶつぶつ経のように唱えている。

    生きた心地がしない。
    自分の輪郭さえぼやけてしまう。
    らしくもなく物をよく失くす。
    入院をすすめられる、が、しかし、でも、どうなんだろ。

    中原中也の「臨終」なんて詩の冒頭を暗唱できるようになってしまった。
    またあの時期が来るかも。
    すべてが虚像のようにしか見えないような。
    それらを正確に電気信号として網膜から送り中枢神経系に達し脳内で認知するプロセスが嫌で嫌でたまらないような。前頭連合野。
    アンモナイトのように地中深く地球近く眠って、ただ眼を閉じて、ただ眼を閉じていたいのだけれど。太古の海の音だけ永遠に聞いていたいのだけれど。

    どうしたら私は心底元気になるんだろう。

  • 人間が壊れている

      内面へ向かう螺旋の上に
      幾重もの地層が降り積もる
      酸欠と目眩の秋の夜長に
      アンモナイトの夢を見る


    秋空はにび色、ああ心虚ろなるかな。
    この一月程どうにも調子がよろしくない。なにゆえに。
    まず呼吸ができない。
    肺呼吸も満足にできないくせに陸に上がってごめんなさいと膝をつきたくなるような。
    そして目眩がとれない。
    頭蓋内に日本海裂頭条虫俗名さなだむしを泳がせたらかくやと言わんばかりの。

    夢とうつつの境目が極めて曖昧である。半覚醒と幻視。
    議論はもっぱら睡眠中に夢の中の虚像と行われ、もう少しであと少しで何か答えじみたものが手に入りそうな気がして、覚醒を拒む。

    うつしよではどうか。
    注文を受けていた絵を海を隔てた土地に向けて発送。
    売約済みの作品の受け渡し手配。
    ゆらゆらする頭を支えながら事務仕事、および心理学の論述。
    ついでに何の拍子か気に入って覚えた学名ラベンデュラ・アングスティフォリア。
    サイロメデューサ・ハイポコンドリアリス及びハイラ・パンクタータ。
    某人への見舞いにアンモナイトを送りつけ、友人の誕生日を祝い、
    母校である高校の文化祭の展示に呼ばれたので絵を運んだ。
    今週末は多分12時間程飲むだろう。

    冬に向かい空気が澄んでいくようにこの頭も少しは風通しが良くならないものか。
    小学校の木工の時間のように電動ドリルで穴を開けてみるのはどうか。

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