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2011/02/15
人は、自分の苦手なことや巧くいかないことに対して、否定する傾向がある。
それは、その分野に精通していないことに対し、「〜なんか詳しくても、意味がない」とか、「〜なんか上手になっても、役に立たない」などの考えで正当化し、自分に安心感を持たせるための心理的作用である。(この作用がきちんと働かない真面目な人は、鬱病になったりする)
話は少し変わって、僕の昔話。
僕は高校時代、特に将来やりたい仕事もなかったため、絵を描くのが好きだという理由だけで美大を目指すことにした。(実際はいろいろ悩んだけど。)その時は大学卒業後のビジョンを具体的に考えていたわけではないのだが、少なくとも「どうせ美大行くなら、とことんやってやるぜ!」くらいの意気込みはあり、そのための努力なら惜しまなかった。
そして、いざ大学。専攻はビジュアルデザイン。デザインは嫌いではなかったが、僕はアホなイラストを描くのが好きだった。人には話さなかったが本音では、雑誌の一部や書籍の表紙などに載るような、大勢の目に映るイラストを描く、そんな仕事をやりたいと思っていた。
学校の講義は真面目に受けていたし、成績も悪くなかった。が、いくら成績が良かろうが、それが直接自分のやりたい仕事に結びついているわけではないと、就活が始まる時期には気づいていた。
客観的に見て、その時点では描いてきた数も少ないし、実力的にすぐプロになれるレベルでないことはわかっていた。また、自分の思い描くようなイラストレーターを目指すという事は、新卒中心になっている日本の採用システムに逆らうということを意味した。例えるなら、若手お笑い芸人のようにアルバイトをしながら、売れるまで努力するというような生活だ。もちろん、いずれ必ず売れるという保証などない。リスクが大きいし、世間体もある。結局、「世間の人と同じように大学を卒業し、普通に就職をして、そこで働き続けるべき」という答えに行き着いた。
そのころから、「もともと仕事にしたいほど好きなわけではないし。」という自分を正当化する考えが浮かび始めた。
そんで就活はというと、意外なほどスムーズに、内定がいくつかもらえるほどだった。いちおう美大を卒業したということもあり、やはり世間体を気にして、デザインに多少なりとも関係のある会社を選び、そこに落ち着いた。
社会人になっても、「本当はやりたいことがあるけど、現実的には可能ではない」という苦悩から逃れるため、「絵を描く事は、本当は好きではない」と正当化した考えが生まれた。
その時から約2年間、絵を描くことを完全に辞めた。
もちろん「絵を描く事は好きではない」という気持ちが嘘だということにも気づきながら、自分に嘘をつき続けた。
辞めたら楽になると思ったが、逆に目標の無い日々は苦痛しかなかった。生活費を稼ぐためにとりあえず働いてはいたが、心の安定は一日たりともなかった。
そして今年。
押さえていたものが爆発し頭がおかしくなりかけたが、その中で新しい考えが浮かんだ。
どうせ生きるんやったら、やりたいこと目指してやろうやないか、と。
ず〜いぶん遠回りしたけど、やっと本音にたどりついた気がした。
「正当化」の話に戻る。始めの方でも描いたように、人は何らかの欲求不満に陥った時、自分を正当化することで心の安定を図ろうとする。「アイツのせいで失敗した(から、自分は悪くない)」とか、「デートとかめんどくさいから、彼女なんて欲しくない(自分がモテないわけではない)」などの言い訳はかっこわるいけど、そういった正当化は精神を安定させるために必要だから、悪いことではない。
だけど、今まで散々時間とお金と労力をかけてきた分野に対して「本当は好きではない」という一言で押さえ込むのは間違っていた。散々努力してきたことに対して、今更否定するのはどう考えてもアホだった。
もう世間体とかどうでもいいわ。
いずれ有名になれば誰も文句言わんやろ。
この辛かった2年をバネに、めちゃくちゃ努力できれば結果オーライや。
何年かかっても、やりたいことやってやる。
【補足】
この話を書いていると、スラムダンクの三井寿を思い出した。
彼もちょっとした挫折で大好きなバスケを完全に辞めようとしたが、数年後あの有名な「安西先生…バスケがしたいです。」のセリフとともに、復帰する事になる。
数年のブランクを惜しみ、その後はものすごい努力するのだ。
僕も安西先生に会ったら言いたい。「バスケがしたいです。」と。
バスケはしないけど(・ω・)
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2011/02/15
例えば下手ウマなプロのイラストを見て、「こんな絵やったら、俺でも描けるし〜」って言う人はアホ。そこにいたるまでの苦労を知らないから。
(別の例で言うと、「こんな娘がアイドルになれるなら、私でもなれるし〜」とか)
大事なのは、やるか、やらないか。
行動に移さない人は、それができないのと同じ。
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2011/02/15
なるほど。
物事を極める条件は単純だった。
1、夢中になること
2、極めるまで辞めないこと
ものすごい身近なやつから教わった。
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2011/02/10
「やりたい」と、「やる」の違い。
例えば「野球選手になりたい」とよく言う人より、
「野球選手になる」とよく言う人のほうが、野球選手になれる確率は高い。
なぜなら、「〜なりたい(やりたい)」とよく言う人は、
その気持ちがいくら強かろうが、願望の域を越えていないから。
逆に「〜なる(やる)」とよく言う人にとって、それは願望ではなく予定だ。
予定なので、それをこなすために、いつまでに何を準備して、何が必要で、
どのような努力をすればその予定をこなせるか具体的に考える。
だから達成する確率が高い。
最近の話だが、今までは僕にとって願望でしかなかったことが、
初めて予定に変わった。
ワクワクがとまらない。
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