マッコウクジラ

アート歌人

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高知県高知市

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マッコウクジラ

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マッコウクジラ

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  • 掌編(その12)

    封印

     AM2:00、信二はとある安アパートの2F右から3番目の部屋の窓に銃弾を打ち込んだ。1990〜1992年の夜の経歴を消す為に・・・あの頃の夜の顔は名前も雰囲気も変えて行動していたが、念には念を入れる必要がある。
     信二は間もなく時代の表舞台に立つかもしれない。そうなると、それ2年間の夜以外の平凡な経歴しか知らない人以外は存在してもらっては困るのだ。別に殺す必要はない、見えない脅威にさらされるだけでいいのだ。心理分析では、そうすれば、あいつはミスをした組織の人間の仕業と思い込み、北陸の方へ逃げ、もう一度同じ様に脅せば多分自殺するだろう。
     ちなみに、今晩使ったトカレフは、本当は近所の内村宅に届く予定だったものを一日だけ無断で拝借したものだ。弾は、昔そういう生活をしていた時に持っていたモノを使用したので、包装も元通りにしておけば、まず気付く事はない。それに、もし包装のセロハンテープの位置は多少ずれていたとしても、そういうものを欲しがる人間は大概中身にしか興味がないし、それ以外の銃の痕跡は捨てたがるので、無造作に破り捨てて信二が使った微妙な証拠などたちどころに消えさってしまうだろう。
     他の邪魔者二名は、一人は麻薬ジャンキー影で陥れ自殺に追い込み、一人は”偶然の”交通事故でなくなってもらった。あと残るは一人だけ・・・信二は銃弾を打ち込んだ後、表情を変える事もなく自宅へ戻り、拝借したトカレフを元通りの状態に戻し、内村のポストの中に入れておいた。
     土曜日信二はこの場所から引っ越す予定にしている。これで文字通り信二の過去は封印される事となる。あいつも第二の仕掛けた罠の幻影に苦しみ、1週間以内に東尋坊から飛び降りるだろう・・・後は、信二の過去を知るモノは、信二の左脳の記憶装置だけとなる・・・

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  • 個展準備3

    2008/04/25

    活動記録

    とりあえず、最初に予定していた展示の作品は
    揃える事が出来ました。

    あとは、残りの日に向けて、少しでも作品数を増やそうかな・・・
    なんて思ってたりもします。

    ちなみにどんな感じかと言うと、

    昔からブログで細々と連載していた

    http://mkbungei.blog8.fc2.com/
      ↑
     ココで

    アート+短歌がそのまんまファイルになってたり
    額で展示してたりするって感じの個展になってます。

    数はブログで連載する前のものもあるので、
    もう少し数だけは多いって感じですが・・・

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  • お笑いシモネタ短歌(ダンディージョーク)その10

    2008/04/24

    短歌

    イタリア発フェロモン


    巨乳にあこがれて貧乳に惚れられて乳首をひっぱってみる

    女の方から「して!」と言われると萎えてしまう悲しい男の性

    外国のエロ雑誌で目についた男性のアレ吸引伸ばし機

    童貞でもないのに童貞高く買いますの迷惑メールが来る

    すっごくうざい迷惑メール”地元のおばさん抱きたいですか”メール

    派手な格好の女がネオンの海へ夜のキノコ狩りに出かける

    よせても無駄と悟った女が取り出したつけ乳首という兵器

    穴があったら入りたいと言ってたくせに穴に入れてるぢゃないか!

    イタリア人抽出フェロモンてどんなんやねんby雑誌の広告

    耳の奥にこびりついて離れず連呼している『ヌーブラヤッホー』

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  • 個展準備2

    2008/04/23

    活動記録

     昨日、前に飾ってみたA3版の展示用の絵がイマイチだったので、その辺の変更した絵や、イマイチ映えなかった額の取り替え、展示以外でも気楽に見てもらえる樣に作ったファイルの一部を持って再度打ち合わせ・・・なんどなーく個展をやるんだなーって感じの実感がだんだん沸いてきた樣な気がしました。
     合同展とか、店で飾ってもらってるとか単品系は何度かあったけど、個展は初なのでやはり気合いの入り方もちがうかなって気もします。個展を開いてくれる店の方も初の試みなので、結構自分の為に出費してくれてる面もあって恐縮してます。(^^;)
     それだけに、あまり外した事はしたくないなー出来るだけ成功する形にはしたいなーけど初めてなので、イマイチ要領は得てないなー・・・で、結構無駄な出費も多いなーなんてのも感じてます。けど、少しづつ形にはなってきてるので、自分の出来るせいいっぱいの事はしたいなと思ってます。

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  • お笑いシモネタ短歌(ダンディージョーク)その9

    2008/04/23

    短歌

    よろこぶおしり


    想像してみてください巨乳の女のちちの下の汗拭き

    清純な顔して君の毛占いはとってもディープな尻毛さん

    ピザピザピザひざと触りながら図るエッチのタイミングの頃合

    何故ジジイ系はカラオケのスローバラードでチークをしたがるのか

    ヤツは年上かも知れないけどぢつわ穴弟なんだよ〜ん

    彼氏に触られればよろこぶおしりも以外ならばただのセクハラ

    女って慣れて油断するに従ってアザラシ度がアップしやがる

    百年の恋も醒めるメークも服もばっちりけど部屋は汚ギャル

    温泉でみょ〜に猫背の背の高い男はリトルジュニアだった

    ナニに自信がある男は隠さな〜い隠さな〜いなんか悔しい

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  • 掌編(その11)

    静かなる復讐

     ねえあなた、あなたは確かに周りからは“いい夫”と思われてるわ。だって世間体だけは人一倍気を付けて地域活動とかボランティアとかもするものね。
     けど、あたしはあなたの自己顕示欲のアクセサリーではないのよ。いつも私の話を全否定したり、
    『キミは間違ってる』
    しか言わないあなたの人間性うんざりしてるのよ。あたしだって人間だから聞いて欲しい事だってうなずいて欲しい事だってあるのよ。
     あたしの誕生日にイベントの様にフランス料理に連れて行ったり、薔薇の花束をくれたりするだけであたしが満足するなんて思ってるのかしら?それはあなたの自己満足よ。あたしは薔薇より、今日のささいな話を聞いてくれるだけでよかったの。
     それにあなたの健康に気遣った食事だって文句ばっかり言ってこの間も医者に注意されたのに聞かないじゃない!それでも我が道を通すあなたにはもううんざりしてるのよ。だから言う事を聞かないあなたにもういろいろ言う事はよしたの。どうせ嫌な思いを続ける位なら言わない方がましだからよ。
     これからは、あなたにはおいしい食事をだすわ。あなた好みの味付けの濃い食事をね。塩分も当分もコレステロールもたっぷり入ってるからおいしいはずよ。そしてだんだん体の中を蝕んでいったらいいの。けど自業自得よ。あなたはあたしの意見など聞かないから、望む事をしてあげてそうなるんだから、それはそれで幸せなはずよね。
     あたしもあなたが死んでくれるなら、保険金の下りる金額が下がる前までにいってほしいの。それはあたしにとって最後で最高のプレゼントよ。当然そんな事あなたがいなくなるまでは表情に出さないし、お葬式の時も最高につましい妻を演じてあなたを送るわ。そして本当の幸せな妻として第2の人生を送るわ。
     けど、あなた中途半端で寝たきりになったりなんかしないでね。あたしは我が儘なあなたの面倒なんか見るのは嫌よ。今まで踏みつけにされた人生の上に介護までするのなんて絶対に嫌。
     ただ、もしもそうなればあたしはあなたに静かな復讐をするわ。あなたが絶対に嫌がるおむつをはかせたり、呼び鈴を押したりしても3回までは相手にしないわ。そして、水もあなたがぎりぎりで手に届かない場所に置いてあげるわ。
    そうやってあなたは思い知るのよ。今まであたしがどれだけ大切だったかって事のありがたさを。
    ところであなたはどっちを選ぶかしら。あっさりあたしに幸せをくれるかしら。それともあたしからあなたに仕返しする喜びを与えてから死ぬかしら。そう思えばあたしも楽しい未来がありそうよ。

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  • お笑いシモネタ短歌(ダンディージョーク)その8

    2008/04/22

    短歌

    だるまさんがころんだ


    こぼれたコーヒーを拭くのにウイスパー夜用スーパーを取り出す

    花粉症でかんだティッシュが抜きティッシュの如くごみ箱にてんこ盛り

    君の手料理思わず裸にエプロンなんか想像したりして

    眠れぬ夜羊じゃつまらんからねーちゃんにしたら寝れなくなった

    ジーンズのファスナーにはさまってるおよよ毛の事を君に言えない

    君が振り向くまでカンチョーポーズとってみるだるまさんがころんだ

    佐世子をさせこと間違いました決してやりマンとは思ってません

    なぜ女は助手席にぬいぐるみとかのしるしを置きたがるのだろう

    キスよりもディープな事をしてみたい君にほほえむ本音の本音

    どーせ別れるんだったらやりまくりんこで終わった方がいいよね

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  • 掌編(その10)

    1/8の陽子

     昼間の君はとってもタカビーだけど、ボクの前で見せる夜の陽子はとっても純情なんだよ。もっとも夜の陽子はボクが密かにデジカメで撮りためたデータを元に業者に発注させて作り上げた1/8サイズの陽子だけどね。
     昼間の陽子はよせて集めてDカップてトコだけど、夜の陽子は2つおまけしてFカップにしてあげたよ。けど、巨乳の2/3位の確立でありがちな乳輪の大きいのは小さくしてあげたからね。ボクは乳輪がデカイとせっかく高まりかけた情熱がドライアイスをかけられて急激に冷めた様になってしまうからね。それとボクはホクロがあまり好きじゃないら、首筋のホクロも除けてあげたよ。あとオプションで、強く押すと声を出す様にしたんだ。今晩もたっぷりと悶え声を上げさせてあげるからね。ほらほらもっと叫ぶんだ。きゅうりが欲しいか、なすびがほしいかほらほら、おらおら・・・
     そうだ、今日は陽子に似合うドレスを買って帰るよ。この間トイザラスで見つけたバービー人形が着ていたやつを買って帰るよ。それと、昼間の陽子が今付き合っている嶋岡とも間もなく分かれるはずさ。あいつこの間同僚にメールでエロ画像を送っていたので、誤配という事で、陽子の方にも届く様に細工してあるんだ。もちろん陽子のやつのメールはボクがアイコラで作った特性も含まれているから、陽子が普通の神経を持った女性ならきっと嶋岡の事を嫌いになるはずさ。そして、嶋岡もエロ画像を送ったという記憶があるから完全否定は出来ないはずさ。もちろん、ボクが裏で糸を引いているなんて誰も気付かないはずさ。だって昼のボクはPCに詳しいなんて思われてないし、そんな奴が夜になると、ハッカー並の行動するなんて誰も思わないだろうしね。
     これからも昼の陽子は隠れたボクの監視が付いているから、ボク以外の男とは付き合えないはずだよ。もちろんボクと付き合う権利は持っているから、ボクだけとは付き合えるけどね。それと昼間の陽子がいつでもその気になれる様に冷えた野菜だけは冷蔵庫に入れておくからね・・・ふふふ楽しみだよ。それまではコレクションルームでボクを待っている夜の陽子にあんな事やそんな事してもらうつもりだよ。陽子・・・陽子・・・ハァーハァーハァーハァー・・・

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  • 個展準備

    2008/04/21

    活動記録

    初の個展まであと半月位になりました。

    一応場所とかは

    http://pmkujira.sakura.ne.jp/sozai/Koten/Koten-1.htm

    ・・・で案内とか出してるのですが・・・

    最初はまー素人に毛の生えたもんかなーなんて感覚が
    大いにあったのですが、
    打合せとかで、作ったものを実際並べてみると、
    額とかいろいろあった方が面白いかなー
    なんて思ってたのが裏目に出て、この辺は買い直しだなー
    なんて感じだったり、A3サイズの絵は業者に出したけど
    イマイチ気に入らなかったので、結局A3サイズが出力できる
    プリンターを買い直したり・・・とか、余計な出費とかも多くて
    あーでもないこーでもない・・・って感じでしょうか・・・

    あとは、昼は一応喫茶みたいな感じで、
    少しの時間そこに滞在しても
    退屈しない様な形で楽しんでもらえたら・・・なんて
    過去の絵をA4のファイルに小分けにしてと思ってたら、
    絵と短歌で作品として仕上がってるのが過去から累計していくと
    軽く400枚はいってるので、それを分けてファイルにするのも
    一苦労・・・(^^;)
    そう考えると今まで売れてもなかったのに、作品だけはしこたま
    作ってたもんだなーなんて改めて思ったりして。

    けど、イメージしてるものと、実際やってみるのでは
    違うもんだなーなんて試行錯誤していると
    これも貴重な経験で楽しいもんだなーなんてのも感じます。

    最初って終わってみれば反省点だらけになるのかもしれないけど、
    今の自分の出来る事はしてみたいな・・・なんて思います。
    それと、見てくれた人はなんとなく楽しかったな・・・なんて
    思えたらって思います。

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  • 掌編(その9)

    各駅列車

     僕は時間が許す限り、各駅の鈍行列車によって気ままな旅に出かける事がある。何故、鈍行かと言うと、急ぎ足で進む急行列車と違い、異質な時間軸がそこに存在している様な気がするからだ。そして、そこにはいつもの慌しい時間とは違い、贅沢な時間のみが存在する様な気がするからだ。
     特に春の各駅列車が僕は好きだ。十分、二十分の急行列車の待ち合わせは、田舎の単線の路線の鈍行列車では日常に起こる現象だが、待っている間ずっとホームに咲く桜を眺めたり、誰もいない無人駅で待っている満開のつつじの花に出会ったり、とにかく春はドラマが多いので、意外な展開を楽しみにしていたりする。
     そして、時間の流れが大らかになっているせいか、いろんな人とも友達になれる。
    「桜がきれいですね。」
    そんな日常の会話から、旧知の友達の様な親近感がその空間に広がり始める。
     今日も僕は急行列車に乗らず、各駅列車に飛び乗る。新たな小さなドラマの展開を求めて。

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