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2017/09/23
「海の金魚」
次から次へおしよせる波に
砂のお城はくずれてく
とほうにくれて見つめる水平線に夕日
私は海の金魚
どこにも居場所なんかありゃしない
どこにいっても何か違う
私は海の金魚
一人ぼっちのちっぽけな海の金魚
私のお城は波に洗われ海の藻くずと消えていく
願いがかなうなら私も
この肉体が消えるときには
海の藻くずになりたいの
波に流され消えたいの
夕日に照らされ消えたいの
私は海の金魚
ひれを波に洗われて
見つめる先に水平線
どこまでも続いてく波
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