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2008/06/23
5月から住み始めた家は、築20年はあろう建売住宅である。
玄関は、昭和の日本家屋に代表的な、「ガラガラ」とあける引き戸。
その上に、透明なガラスがはまっている。
大きさはA4番の紙が3枚程度のものが横に2列並んでいる。
このため、玄関の明かりをつけると、通りに明かりがもれてしまう。
玄関も外から丸見えになるため、何か覆いを当てようということになった。
外からも中からも光が洩れるはめ殺しの窓なので、
できればステンドグラスみたいなものが良い。
そういった理由で、切絵を制作することにした。
鹿児島なので、安易に黒豚モチーフを思いついた。
てばやく下書きをし、ピンクの画用紙をカッターで切りぬいて行く。
音楽をかけながら終日作業。
A4画用紙3枚分。結局9時間近くかかった。
裏には色のついたセロファンを貼った。
ところが、セロファンが余りものしかない。
赤青黄色、緑色。つぎはぎになってしまった。
仕事から帰宅した夫は、
つぎはぎのステンドグラス風切絵を見て、少々がっかりした様子。
翌朝外から切絵を貼った玄関を見てみると、
つぎはぎは意外と見苦しくはなかった。
ところが所詮はセロファン。
昼夜の寒暖差によるガラスの結露で、切絵はメロメロによれてしまった。
最近はよれぐあいも落ち着き、まあまあ見られる状態になっている。
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2008/05/28
実に久々の更新です。
以前、お友達が同人誌を出版するとのことで、
描かせて頂きました。
テーマは『夜』
ある蒸し暑い夏の夜、呉服屋にゃろ代が
歯痛のために、へがんを呼び出す。
というところから始まるこの話、
題名の通り、歌舞伎をイメージして創作しましたが、
突っ込まれると設定が危ういです。
登場人物は実家の猫様方です。
次も一応考案中ですので、
もしかしたらまたこのキャストで
皆様のお目にかかれるかもしれません。
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2007/09/20
鹿児島は早植えの米が収穫間近。
田んぼと田んぼの間を通ると、
頭を垂れた稲穂が風にゆれ、
「おいでおいで」と誘っている。
田んぼの隅には、南九州ならではの石仏が。
昼下がり、たのかんさぁは金色の田んぼを見つめている。
神が住まうこの土地はとても美しいと思う。
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2007/09/12
ミケランジェロ作で有名なシスティナ礼拝堂の壁画は、
ある時期ごとに修復されていた。
しかしそれは、退色した部分を新たに着色して行く
と言うものだった。
近年行われた修復作業では、十数年という年月をかけ、
少しずつ壁画を洗ってゆくという手法を用いたと聞く。
その結果、煤けていた壁画は、
汚れの下から鮮やかな色を示したのである。
壁画が製作された当時、これ程鮮やかな色であったのかは
現代人には分からない。
ただ、古くからあるものに対して、
常に新しい手法のみを用いることが最適であるとはいえない
と思う。
現に、壁画という歴史の積み重ねの基には、
鮮やかな色が隠されていたのだから。
世代交代をしても、本当に美しいものは色あせないのかも
知れないと思った。
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2007/08/20
夕暮れ時、垂水港にて空を見上げると、
うろこ雲が朱と金に染まっていた。
まるで、剥がれかけた かさぶたか
治りかけの火傷のようだと思った。
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