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Comment 2021年は丑年でした。2022年は寅年です。併せて丑寅・艮(うしとら)の金神の出現です。といっても何のことだかさっぱり分からないという人も多いでしょうから、艮の金神について簡単に説明したいと思います。
通説では、艮の金神とは陰陽道に由来する方位神であり祟り神であるとされます。艮は北東の方角を指し、鬼が出入りする不吉な方角とされ、鬼門とも呼ばれ、大凶方として忌まれました。たとえば「金神七殺」といって、この神がいる方角にあえて引っ越しや旅をしようものなら、身内の者が7人まで金神の祟りで殺されてしまうと信じられたりしました。そして、この鬼門金神の祟りを封じるために、古来日本では北東の方角に霊威の強い神仏を祀ってきました。平安京では北東の方角に比叡山延暦寺が、江戸では寛永寺が建ち、鬼門封じの役割を担ったのです。
しかし、この通説は全くでたらめだったのです。艮の金神は祟り神どころか、実は正反対、天地の主宰神であり、国祖国常立尊であったのです。どういうことでしょう。
明治25年(1892)2月3日、京都府綾部の貧しい大工の未亡人だった出口なおが神がかりとなりました。「三ぜん世界一度に開く梅の花、艮の金神の世になりたぞよ。梅で開いて松で治める神国の世になりたぞよ(以下略)。」大本教の誕生です。後に出口なおの娘婿となる出口王仁三郎の審神(さにわ)によれば、国常立尊は元は天地の主宰神であったが謹厳実直で厳格すぎたので、他の神々から疎まれ、北東の方角に押し込められてしまった。だが時節が到来し、世の立て替え立て直しのために、出口なおに帰神して表に出たのであるということです。
ほとんどの人は、第一次・第二次世界大戦で立て替え立て直しが終わり、これから平和な世がずっと続くと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。先の大戦は型であり、言うならば予行演習だったのであり、これからが本番です。「~梅の花~梅で開いて~」というのは令和の時代のことを意味します。真の太陽神である新型コロナウィルスが出現し、令和3年の丑年と4年の寅年を経て、世の立て替え立て直しが本格的に始まります。