マッコウクジラ

アート歌人

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高知県高知市

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  • 掌編(その39)

    選択肢

     「キサマ、このワシを愚弄しているのか!」
    「いえいえ、私は単なるアドバイザーであって、これはあなたが積み重ねた結果によるこれからの選択肢ですので、私にはあなたを愚弄するもしないも何もないのですよ。」
    「この私を誰だと分かって言っているのか?この私は民自党の崎山と知って言っているのだろうな!」
    「私を怒鳴るのも脅すのも結構ですが、私にはあなたの生前の経歴などはどうでも良い事です。私がするべき事は、あなたが崎山さんとして生きてきた魂のランクを判定して、それに従って次のDNAの乗り物の選択肢を案内するアドバイザーですので・・・私にとっての判定基準は、生命の発展の法則に従っているだけですので、生きている時に世間的に評価されているとかしてないとか、そんな事は関係ありません。かえってそんな人の方が権力を嵩に着て生命の尊厳を傷付ける事の方が多いですから、ランクが低くなる事が多い様に思いますね。」
    「だからと言ってこんなこんな・・・!!!!」
    「まあまあ怒らないで下さい。では、納得いく様にフリップを見て説明しましょう。」
    そう言って、そのアドバイザーを名乗る存在は一つの映像を示した。
    「まず、あなたの選択権の一つのクマネズミですが、この映像からも見ての通り、どんなに食べてもすぐにおなかが空く生物上の形態を持っていますので、いつでも何でもガツガツと口にしなければなりません。そして、命の危機感を持っているせいか、食事中だろうが何であろうがやたらめったら交尾して子孫への執着心を持たなくてはいけません。あなたも生きている間、必要な事を二の次にして女に執着して、政敵などを人から外れる行為で蹴落とし、理性というより本能に従って生きてきていたでしょう?これを見てもあなたの生き様を類似しているじゃないですか?次の選択肢のコモドドラゴンですが、これも生きる為には何でも時には同じ種族でさえ食べようとします。そして次のM56星雲のベムラーですが、これは知能的には高いのですが、アロス星人の奴隷です。アロス星人の為に労働を提供し、有り余るアロス星人の性欲のはけ口とならなければなりません。それは、あなたが生きてきた償いとして、次はあなたを提供するという事を経験する為です。地球では動物か爬虫類ですが、地球を離れれば、それなりの知的生命として生きる選択権もあります。ちなみに余談ですが、何故見せかけの平和が続くとクマネズミの様な存在が多くなるのかと言うと、あなたの様な生命の入れ物を用意しなくてはならなくなるので、都会で大発生するのですよ。」
    すると、崎山だった生命体は青い顔をして震えながら言った。
    「分かった。わしの財産の一部をおまえにやろう。だからわしだけは特別な運命を用意してくれ。なっなっ・・・」
    「生命体には特別もなにもありません。たしかに今までは崎山さんとして特別な存在だったかもしれませんが、この線を越えたらあなたは次の生命体となるそれだけの存在です。私はこの後もたくさんの魂のアドバイザーをしなくてはなりませんので、この線を越えて次の生き方を選択して下さい。」

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  • 刺客たち・・・

     お盆になると地獄の釜の口が空くから海で泳いではいけない・・・でないと、死者達に足を引っ張られて地獄へ連れて行かれるぞ!・・・なんて、死んだばーちゃんがそんな事言ってたっけ。そんな事をふっと思いながら英一はお盆休みに帰省した実家の付近の海水浴場で泳いでいた。
     まあ、そんな事は迷信だわな〜なんて波頭に浮かんだり沈んだりしていると、突然足に激痛が・・・痛い!!!と、思っていると見る見るうちに足が数箇所腫れ上がってきた・・・
     確かに英一は、死者に足を引っ張られる事は無かったようだが、海の中の刺客には攻撃されたようだ。死者に恨みを買う事はないにしても、生きている女性は、過去何度か冷たくして捨てた記憶がある・・・という事は、この女たちの生霊が生み出した刺客なのだろうか?英一は腫れた足を見ながらなんとなくふっとそう感じてしまった。

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  • 100万PV

    おかげさまで、本日100万PVを超えました。
    登録してから約半年でここまでいくとは・・・
    本人が一番驚きです。

    これからも今までのスタイルと
    新たにいろんなモノにチャレンジしながら
    いろいろと表現していきたいな・・・と思います。

    何か月並みな感じになっちゃいましたが
    最初に登録した時、目標が夢はでっかく100万でも・・・
    が本当に現実になって逆に何と書いていいものか・・・
    って感じです。

    Comment (3)

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    • 2008/08/13 00:14

      r
    • マッコウクジラ

      2008/08/12 22:55

      喜連川 運彩 さん早速のコメントありがとうございます。
      先の事は分からないですが、今は自分の出来る事が
      出来たら・・・って感じです。

      ただ、田舎にいる分、それまでは、
      身近一部の人が知っていて埋もれてる感じでしたので
      これほどの人が見てくれるとは
      正直言って思ってませんでした。

      これからももっと前進できたら・・・なんて思います。

    • 100万PVおめでとうございますね。凄いです。たくさんの人が何回も作品を見に来ているってことですもの。
      たしかクリエイターバンクの登録者は3000人以上だったと思いますが、その頂点を長期に維持することも大変なことだと思います。
      出版社に作品集出してもらっちゃうとか・・・色々活躍の場が広がりそうですね。
      ますますのご活躍お祈りしています。

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