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2014/02/06
今日は佐賀の黒髪山のやき物作家さんの工房に行ってきた。
前からいいとは聞いていたけど、
思ったよりもずっと良かった!!
何がいいかって、作品も作家さんもすごく自然な感じで、
雰囲気だったり、生き方だったり、
何となくホッとするって言うか・・・
ちょっと昔の話をする。
私が似顔絵描きをする前のこと・・・
その時私は
『一定のレベルに達していないと作品を
売ったり見せたりすることは恥ずかしいことだ!』
そう思っていた。
でもそんな私が路上に似顔絵を描きに出た。
その時の私は未完成中の未完成。
似顔絵もぶっつけ本番、練習もなし。
お金を取ること自体おこがましいと思っていたけど、
お客さんの言い値で描くことで納得することにしていた。
でも、そんな私の絵をすごく気に入ってくれたり、
連絡をくれて注文してくれる人も
出てきたりしているうちに考えが変わってきた。
『今のそのまま穴だらけの自分の作品はアリだ!』
だって喜んでくれる人がいるんだから。
ダメなところを恥じるんじゃなくて、
ダメなとこもひっくるめた自分の作品を
受け入れてくれる人がいる。
その事を受け入れようと思った。
そんな考え方になることで、
似顔絵に関しては自信を持てるようになった。
だけど、その他の作った物であったり、
普通の生活、育児、とにかく身の回りのいろんな面では、
元々の、
『一定のレベルに達していないと
かっこ悪いんじゃないか?』
みたいな気持ちくすぶることは
ちょこちょこあった。
でも、今日訪れた工房を見て、すごく実感した。
『そのままの穴だらけの自分、アリだ』
それが私にとって正解だって。
その工房は感覚としては、一般のお店のように
すごくおしゃれだったりセンスがいいとか
そういう風に感じさせる雰囲気ではなかった。
その作家さんのこだわりの物が沢山はあるけど、
あまりに普通に置かれすぎてて、目立ってもいない。
ぼーっとしてたら普通に気がつかないかもしれない。
誰かに見せるためでもなく、
自分が好きだから、そんな物を作ったり集めて、
ただ好きに置いてある感じで、
完璧に整ってる感じではなかった。
それがすごく居心地が良くて、
居場所があって、ホッとした。
すごく等身大な感じがした。
自分にとっての好きな物、好きな事を
作ったり集めることで出来る空間や空気は
本当にホッと出来る物だと思うから、
周りと比べてマイナスなところを
恥じることは投げ捨てて、
背伸びしたり焦ったりしないで、
私も自然にそのまま穴ありきで進んでいきたいと感じた、
そんな事を考えた一日でした!!