サカグチテツキヨ

グラフィックデザイナー

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大阪府

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    Works 36

サカグチテツキヨ

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サカグチテツキヨ

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    Works 36
  • 花形装飾活字を愛でる その107

    エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
    詳しくは
    http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
    お待ちしております。

    基本的な使い方としては、
    「連結」にこそこの花形装飾活字の魅力が発揮されます。
    もちろん今までのルールにても使う事が出来ます。
    が、
    やはり一番の魅力は、
    前回の画像が一番分かりやすいかと思うんですが、
    連結による図案の作成です。
    そしてなおかつ同時にそれらを組み合わせて、
    花形装飾活字の役割としても機能するところにあります。
    今までの花形装飾活字は、
    図案が予め決められており、
    それらを配置する事によって、
    その組み合わせを楽しむものでしたが、
    今回のイメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)の花形装飾活字では、
    それをもう少し掘り下げて、
    版そのものの設計も出来るようになっています。
    それは、
    現在におけるテクノロジーに併せた、
    花形装飾活字という在り方を提示しています。
    自由に配置出来る事で、
    組む人によってのオリジナリティが確保されています。
    各個の図案を単純なまでに追求する事で、
    一定のルールの元で自由に図案を作成する事が出来ます。
    とくにこれを使う場合には、
    花形装飾活字の組む際の基本を、
    予め掴んでおいた上での使用を推奨します。
    何故なら知っている場合と知らない場合で、
    組んだ時の完成に大きな違いが生じるからです。
    版そのものは単純な装飾ですが、
    組み合わせる事で無限の可能性を発揮する事が出来ます。
    もちろんこちらの意図に併せて使っていただく事で、
    設計の概念に沿った使い方が出来ます。
    これからそれらを書いていく事になりますが、
    今回の花形装飾活字については、
    それが全てではなく、
    あくまで自由です。
    実は、既に数名のデザイナーの方に試験的に使っていただきました。
    その際にはルールは伝えませんでしたが、
    なかなか面白い結果になりまして、
    それも併せてこれから書いていきたいと思います。
    自由という掘り下げとはなんなのか、
    自由だからこそ本当の意味で「個性」発揮されるそのスタンスの提示とはなんなのか。
    そして、その上で設計として正しきルールで組むという事を絡めるとどうなるのか、
    次回へ続く。

  • 花形装飾活字を愛でる その106

    エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
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    お待ちしております。

    どうにもこうにも、
    図案における完成とは一体どのようなものを言うのでしょうか。
    凄く大きな壁が立ちはだかりました。
    組み合わせる自由と技術という制限。
    その制限でさえ昨今のテクノロジーは解決を可能にしました。
    というのは前回までの話でした。
    この時代において、
    制限こそが美しい花形装飾活字を生んだ1つの要素として挙げられるなら、
    技術的な制限のない今のデザイン環境の中で、
    いわば自由を得た中で、
    制限という表現が正しいかどうかはわかりませんが、
    あえて制限という課せで自由を制限するのかについても疑問が生じます。
    そもそも技術による美意識の制限の脱却の1つの答えが、
    花形装飾活字という存在であったはずです。
    より美しく。より機能的に。
    そして現在。
    途方も無い技術の海に。
    残念ながらイラストレータというソフトでさえ、
    その制限の提案を行い、
    使用者はその機能を使う事でスタンスを示そうとしているんですね。
    自由を得たものの制限という「糧」が無いと作れない現状。
    嘆かわしいです。
    こうなったら発想を変えなくてはいけないと感じます。
    制限からの脱却という自由。
    自由すぎる事からの制限による糧のクリエイティブ。
    正直、悪循環です。
    結局課せがないと作れないなら、
    その課せを自分で作ればいいのです。
    つまりスタンスを示すという事にもなると思います。
    そのヒントとして花形装飾活字の存在は非常に大きくなります。
    ルール作り。
    新しいグラフィックデザインの在り方。
    スタンス。
    そもそもなんだったのか。
    そして花形装飾活字。
    で一回りしてスタンスとは?
    うーむ、そしてイメジストという存在。
    これ以上は「花形装飾活字を愛でる」の範囲を超えるので此処では書かないでおきます。
    続きはいつかのログの方で。
    そして、
    すいません…。
    お、お腹が空きすぎて文章になりませんでした…。
    次のギャラは来週中頃だというのに…それまで1000円か…。
    次回は図案そのものについて触れていきます。

  • 花形装飾活字を愛でる その105

    エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
    詳しくは
    http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
    お待ちしております。

    花形装飾活字というものの機能においては、
    そのスタンスを示す事が重要だと思います。
    独特な美しさよりも、
    不変なより多くの方が理解出来る美しさの追及こそが、
    よりよい花形装飾活字を産むのだと考えています。
    時には独特な美しさが正解を産みますが、
    それが花形装飾活字かどうかについては、
    いささか疑問に感じます。
    そして同時に複数の使い手が設計の意図をキチンと理解し、
    各々が独自性を持ってそれらを組み立てていくことが、
    花形装飾活字の面白いところでもあります。
    同じ図案の集合でも、
    組み立てる人が違えば独特な美しさが誕生するのは、
    それこそが最大の魅力であり、
    花形装飾活字を設計する上で何よりも考えなくてはならない、
    重要なポイントでもあります。
    これはイメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)での、
    花形装飾活字を設計する際に意識した1つです。
    いかにその自由度を完成域として捉えるかについては、
    前回までにも書いてきましたが、
    作っている時に凄い事に気付いたんですが、
    その場合に図案の形としての密度と、
    実質的な形の在り方で、
    花形装飾活字の良し悪しのバランスが決まってしまうという事です。
    これはスタンスを示すという意味では、
    大きなウェイトを占めていると感じました。
    つまり、
    図案の密度と形というのは、
    例えば、
    花の形を1つとっても、
    それがなんの花か分かるまでの図案なのか、
    それともなんの花かは定かではないが花だと分かる図案の2つがあった場合に、
    前者と後者の設計では、
    花形装飾活字の在り方に大きな違いが現れるという事です。
    これは花形装飾活字が消え行く歴史的な一面を感じずにはいられないのですが、
    衰退期の花形装飾活字においては、
    前者の場合が多いという事です。
    具体的なイメージ出来る装飾に仕上げられています。
    これは写真の登場や印刷技術の向上の結果、
    それまでは、
    簡単な挿絵や複雑な文章をフォローする為だったものが、
    それらを色どるものへの変化を遂げたという事になるのではないでしょうか。
    逆に全盛期の頃には後者の場合が多いんです。
    ただこれは何を衰退期とするか全盛期とするかなので、
    衰退期は1800年代後期から1900年代にかけての事で、
    全盛期は1700年代中期から1800年代前半に掛けてという区分なんですが、
    これはアカラサマにそうなっているので興味がありましたら、
    是非調べてみてください面白いです。
    さっきも書きましたが、
    それがどう良し悪しなのかは、
    ボクの勝手な判断なので反論は覚悟しつつ、
    判断としては、
    既に花形装飾活字として完成域に達していた手法を、
    捻じ曲げてまでより具体的な図案という在り方に時代に合わせて変えてしまった、
    もしくはそういうやり方でしか対応出来なかった事が歴史上の失敗であり、
    そして現在日本独自の花形装飾活字というのは、
    その技術革新の並に押された本来のものとは程遠いものが、
    活版を普及しようと輸入したタイミングだったという事だと思います。
    何を完成域とするか。
    もし完成とするなら1700年代中期から1800年代前半に掛けてのもので、
    花形装飾活字として謳歌していた時代でもあったわけです、
    逆に1800年代後期から1900年代のものってどちらかというと、
    発展途上のまま終わったという印象。
    それを現在に残っている日本の花形装飾活字としての在り方で、
    独特な完成域に達したという事だと思います。
    ただ、それが花形装飾活字として判断していいものかは、
    いささか疑問に感じるところであり、
    機能の面でも役目が果たされていないような、
    良く言えば日本的な感じであり、
    悪く言えば、
    それって花形装飾活字じゃねーてなもんですよね。
    で、
    何をここでは花形装飾活字として呼称し定めているのか。
    何故、イメジストでの花形装飾活字を花形装飾活字と定めて、
    それをスタンスとするのか。
    じゃあ、そのスタンスとはなんなの??
    繰り返しになりそうですが次回へ続く。

  • 花形装飾活字を愛でる その104

    エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
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    単にイメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)という背景にしたのは、
    なんでかという話の続きです。
    それはもう決まってます。
    偶然以外のなんでもありません。
    たまたまイメジストだったからです。
    もっと書くと花形装飾活字を作る目的で、
    イメジストのシルバーアクセサリーのフォローを承諾したのではないという事です。
    これについては後々ログの方でツッコンで書きますが、
    様々な要素が交錯する中で、
    花形装飾活字という選択が突出したという事にあると思います。
    同時にボクが花形装飾活字に対して強い関心があったというのも、
    もちろん1つの要素であり大きな要因であったでしょう。
    もっともっと書くと、
    それが花形装飾活字として作られたかどうかは疑問にあります。
    その上であえて花形装飾活字として扱うかどうかを決めたという所にあります。
    今まさにここにこのように文章を書いているという事は、
    抽出して定義したという事なるんでしょう。
    つまり、
    それを花形装飾活字として扱うかどうかは別次元にあるという事です。
    デザインに関して言えば、
    しばしば公共性について問われるシーンに多く出くわします。
    しかし、
    それを公共性に富んだものとして扱うかどうかは別にあるという訳です。
    例えば1000万人に通用すれば公共性が富んでいるという事でしょうか。
    もしくは、100人では?10人では?
    それがどのような範囲かはわかりませんが、
    判断を委ねるところとして、
    イメジストで存在している花形装飾活字と思われるものは、
    ここでこうして、
    花形装飾活字として扱うことで、
    ほんの少しは花形装飾活字として扱われるのではないでしょうか。
    ただし範囲についてはそれが全てではないように思います。
    今回、
    このイメジストでの花形装飾活字を、
    どのような形かはまだ打ち合わせ中ですが、
    配布する予定でおります。
    もしかしたら条件は金額的なものか、
    エンスヘデのものと同様の条件にするかはわかりませんが、
    それが多くの人の手に渡り使われる事で、
    公共性は確実に増す上に、
    それを使うというアクションが発生する事で、
    それが花形装飾活字として機能するものだと考えています。
    今のところ、
    商用等の制限を掛けるといった規制については、
    一切無しで配布出来る感じになりそうです。
    また、7月中の配布が実現は出来そうで、
    ただ、母体の所在や条件提示については打ち合わせ中な感じです。
    もしかしたら、
    fengfeeldesignからの配布という事にはなりそうなのですが、
    そうなった場合にはまたまた一風変わった条件を考えています。
    どうぞお楽しみに。
    なんというか「スタンス」を提示するというあり方について、
    花形装飾活字という在り方に大きなヒントがあるような気がしています。
    それを今回のイメジストでの花形装飾活字という存在を織り交ぜながら、
    次回は、
    もう少し掘り下げて書きます。

  • 花形装飾活字を愛でる その103

    エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
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    個人的にはノスタルジー的な要素は嫌いじゃないんです。
    ただ、それを古典としクラシックになっていく事がどうにも疑問なんですね。
    それそのものは古くはなるだろうけれど、
    分類し形態化していく事に消化不良みたいなものを感じます。
    常に新しくあるのは不可能ですが、
    これはずっと書いてきてる事と被るんですが、
    正しき事は新しき事よりも重要だと言う事だと思います。
    正当を知るがこそ邪道を行える訳で、
    同時に邪道こそが新たなスタンダートなのだと考えています。
    その中で花形装飾活字という、
    一見、ノスタルジーの塊のような、古い存在でさえ、
    それが文字や情報を美しく魅せる手段としての役割に変わりはないのです。
    今のグラフィックデザインのどうしようもなさってのは、
    そういう部分を蔑ろにしてきた結果やし、
    一体どれだけの方が有識を持った上で、
    グラフィックデザインに挑んでいるのか定かではありませんが、
    そんなに多くはないのではないでしょうか。
    もちろんそれは自分にも言えます。
    だからこそのこの行動でもありますし、
    キチンと全身でグラフィックデザインと向き合うという行動は、
    グラフィックデザインが一体何かというのをキチンと知る旅でもあると思います。
    で、
    今回のイメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)でなおかつシルバーアクセサリーのフォローという形を取ったのも、
    それが花形装飾活字という目的ではない事は明白なのです。
    単にその選択した手法が花形装飾活字という在り方であって、
    それがメインではないとだけ言わせてください。
    その上で、
    この完成域での話をさせていただけるなら、
    上手く伝わるように思います。
    あくまでスタンスですから、
    別に手を抜いたりとかではありません。
    メインはシルバーアクセサリーにこそあり、
    イメジストのシルバーアクセサリーこそがブランドになるような在り方を、
    グラフィックデザインという側面で捉えた結果が花形装飾活字という手法でした。
    加えて書くとすれば、
    とくに古典的な装飾で、
    エンスヘデ活字のものをそのまま使っても正直良かったと思いますが、
    それが今回の目的に概等するかどうかはまた別、
    という事になります。
    ただ、場合によってはそういう事もあっても良かったという事で伝わりますでしょうか、
    でで、今回のイメジストの花形装飾活字という事になります。
    わかりますかね。
    うーん、なんかこの文章では伝わるのは難しそうなので、
    もう少し掘り下げて次回に続く。

  • 花形装飾活字を愛でる その102

    エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
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    イメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)での花形装飾活字の話でお送りしております。
    まるでパズルのように。
    そのパズルは自由でどのピースでもピッタリ合う。
    版の特徴が何かというとそういう感じです。
    あらゆる角度、サイズ、
    組み合わしたパターン毎にも。
    どっかがどっかに適当に合う上に気付けば形になって、
    反転で配置し合えばヨダレものという具合です。
    図案1つ1つはラインとしては、
    水飴が近いのかもしれない。
    塊な時はずっしりしていて、
    細いと伸びる。
    太いところと細いところの比率に気を配っています。
    というか、
    今回の最大のポイントは何が特徴で、
    どこまで特徴とするかという点です。
    花形装飾活字ってのは自分の中では、
    文字をかっこよく見せる為のもので、
    その為には無駄な個性等は出来れば無い方が良かったりするわけで。
    そもそも1800年代後半から1900年代に入った時らへんてのは、
    ありゃ失敗だよね悪くはないけど。
    印刷技術が発展してきて写真も登場して技術的な部分の成熟の波に、
    あれが出てきたのはわからなくはないけれど、
    ありゃ単なる装飾じゃんって感じだよね。
    まあ、それは置いといて、
    だからといって版の特徴というのは、
    絶対に無くすというのは不可能ですし、
    それを隠すまでして調整はすべきではないと思うんですね。
    でもそこは花形装飾活字な訳です。
    今回の場合ってのは、
    イメジストの全体のアートワークを手掛ける事になった中での制作でした。
    これがもし花形装飾活字だけってなら話は変わっていたように思います。
    花形装飾活字で何か特色を魅せる理由は無いちゅうわけなのです。
    それがイメジストを構成する1つである理由が何も無いとも言っていいかもしれません。
    目的ではなくて要素。
    メインに置く情報を魅せる為にだけ存在するもの。
    それが同時にイメジストになるように。
    特徴ではなくって、
    いい意味で空気のような存在。
    その距離を測るのが一番難しかったです。
    だからきっと装飾としては味気ないものであるのは間違いないのですが、
    それがイメジストではない文字や画でも、
    それらを生かす1つの材料になるように思います。
    ただこういうのって、
    既存の花形装飾活字にも同じ事が言えて、
    その装飾の特徴には、
    時代の背景や国、文化、伝統、理由、要素、
    様々な概念が折り重なった図案になっています。
    それが花形装飾活字と考えるのではなくって、
    単に今回の場合はイメジストが要素でボクが作ったのだという事だと思います。
    これについては、もう少し書きます。

  • 花形装飾活字を愛でる その101

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    でもまあ結局のとこ、
    凄く今回分かったことは、
    この花形装飾活字にしろ、
    デザインに全部言える事なんでしょうけど、
    その背景がなんなのかが凄く重要であるという事です。
    きっかけというか、
    要素の部分が何なのかというのが、
    完成に大きく響くことが確認出来ました。
    どんなに優れたデザインも、
    きっかけや要素が足るものでなくてはならないし、
    その始まりがどこにあるかで、
    デザインとして機能するかが決まってくるというのを体験したように思います。
    個性があって独自なものをワザとして構築するという在り方も、
    バカとハサミは使いようてなもんで、
    かといえばクライアントさんみたいな職能だけをひけらかす在り方も、
    バカの1つ覚えてなもんで。
    花形装飾活字はその点でいうと非常にバランス調整の必要なもののように感じています。
    どれだけ技術を持つ人が要素を持つ人が互いに寄れるかにかかっているみたいな。
    今回のはその成功例の1つだと言わせてください。
    要素として在り方と個人としてワザとして在り方が、
    丁度良い塩梅で形になったのが、
    この花形装飾活字であり全体のアートワークでもあるように思います。
    ここらへんの事は別のログの方でツッコンで書ければと考えております。
    そして今回の目的であるイメジストをより良く紹介するという事について、
    これは何故今回の花形装飾活字の、
    1つ1つの図案がこのような形になったのかにも由来しています。
    全てが同じ形で構成され比率で変化させる。
    図案の1つずつとしては物足りないものでもあり、
    その理由もまた書いてきた通りです。
    同じ形とてそれが一様に同じで有り続ける訳ではないという、
    商品コンセプトを汲み取る事で、
    それもまた1つの形に帰属するのだという新しい価値を生み出す事にも成功しました。
    具体的な図案にしなかったのは、
    もちろんイメジストのシルバーアクセサリーが抽象的な表現だったから。
    ならば形そのものをモチーフとし、
    それを花とする事で構成という咲き乱れる演出を付加させる、
    花形装飾活字だからといって、
    それが花である必要はないし、
    やはり要素として何を汲み取るか、
    汲み取った要素をどのように扱うか、
    どこまでをルールとし創造するのか、
    技術はどうか…etc
    全てが合致してこそ完成に至るのだと痛感した今回の作業でした。
    出来上がったものは間違いなく花形装飾活字でしたし、
    それをやはり第三者の方に使って欲しいと感じています。
    イメジストの為に作ったものですが、
    それが広告や宣伝や別の物と考えるのではなくって、
    イメジストを構成する1つの要素として在り方として存在させてたいと考えています。
    ブランドという考え方でもなく、
    またはブランドがあってアクセサリーがあるのではなく、
    アクセサリーがあってブランドが発生するような感じ、
    これについてもログの方でツッコンで書いていければと思いますが、
    あくまでも1つの形から生まれたものであるというスタイルは貫き通したいと考えています。
    図案としての個性については次回に続きます。

  • 花形装飾活字を愛でる その100

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    ひゃー、とうとう100回逝ってしまいましたね。
    よくもまあこんなに語れるもんだよねまったく。
    とまあ、
    失敗話の続きです。
    だんだんと失敗というよりも気配りや意識の出来なかったところに及びます。
    これがもし自分以外の第三者が触るとなった時に使えるかどうかについてです。
    既に実験は進んでいたりします。
    内容はうっしっしーなので秘密なのですが、
    来月くらいに公開出来ると思いますのでお楽しみに。
    それは置いといて、
    やはり少し難しいようです。
    自由度を挙げた反面、
    ルールや役目に対する機能が低下したのが原因やと思います。
    一定の造形に意欲がある人間であれば、
    ある程度の説明かマニュアルさえ用意すれば使用は可能であるでしょう。
    逆に説明無しでも自由に使って貰うのはありかもしんないですけど、
    汎用性については逆に犠牲になってるように感じます。
    わざわざ花形装飾活字という体裁を作ったからには、
    それが大勢の人に使われるべきで、
    単なるそれがオリジナルを構築する為の柄や装飾であってはいけないと思います。
    ただ、やっぱり今回の目的自体は成功している反面教師の部分でもあって、
    なかなか悩ましいです。
    別に古典的なものにこだわるつもりもないんですが、
    なんちゅうか、
    ギャラモンしかり、
    ああいうのって新たに作るものとは違う色合いみたいなものがあって、
    歴史の蓄積というかそういうのは意識した方がいいと思うんですよね。
    例えば、
    今回作った花形装飾活字にしても、
    この時だけじゃなくって、
    ずっと使いたい訳です。
    10年後使った時に古臭さいけど使えるみたいなエッセンスが、
    ちょっとでいいから内蔵されればしめたもんなんです。
    いい古くなり方みたいなのも、
    心地いい完成度みたいなもので、
    完成域を深めすぎるとアカンやろうし、
    浅すぎると残らないんですよね。
    そういう願いを込めて今回のは設計しています。
    単に2週間という実質的には短い制作期間でしたが、
    全体で言うと地味に半年ほどかかっています。
    ここまでのものを作れたのも、
    イメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)の作家さんと本当の始めから話をいただいて、
    とことん一緒にやった部分が大きいようです。
    広告としての一部で花形装飾活字ではなくって、
    ブランドの一部としての花形装飾活字まで高める事が出来たのは、
    大きな成功やったと思います。
    イメジストのブランド構築のみに使うのでもなく、
    イメジスト書体として存在させるような意識で、
    イメジストの他でいろんなシーンで使う事も出来ればとも考えています。
    ロゴも英字全部揃えて使えたら面白そうですね。
    これについてはもうちょい次回へ続く。

  • 花形装飾活字を愛でる その99

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    相変わらず、
    イメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)での、
    花形装飾活字の話です。
    そもそも、
    今まったく違う新しい花形装飾活字を作ってて、
    それが花形装飾活字設計デビューのはずで、
    この花形装飾活字は想定外でもありました。
    そういう意味でもこのイメジストでの花形装飾活字は過程なので、
    決して手を抜いたり中途半端に仕上げたとかではない未完という位置づけになりそうです。
    形になりましたがどうにも気になる点があって、
    奇しくもそれを今回の失敗として例に挙げたいと思います。
    それは線の太さの緩急です。
    鉛筆でデッサンしてる時は気を配ってるつもりだったんですが、
    というか気にならなかったんですが、
    アウトライン化して他の版を組合した時点で、
    しまった!と気付きました。
    自分が想像してたよりもシビアやったみたいです。
    もしくは気を配る観点が間違っていたんですね。
    今、表示されているバージョンはある程度修正されたものですが、
    それでもやっぱり気になります。
    なんかズングリむっくりした形になっちゃってますよね。
    1つずつ見た時にはそうではないのになあ。
    こうなんというかメリハリが案外大切で、
    中途半端に迷った部分は、
    そのまま曲線の流れに組み込まれてしまうように思います。
    修正してもやっぱり修正したものでしかないので、
    じっくり見るとイカン部分が気になってしゃあないです。
    あと、
    直線がいるという事でしょうか。
    曲線だけで構成しても花形装飾活字として機能しづらいようです。
    もう少し直線を増やせば良かったと反省な感じです。
    でも、まあやれる事はやった感が強いので、
    現時点での限界でもあるのかもしれません。
    別で作ってる花形装飾活字の為に、
    後、数回、実験で作ってみたい気もするので、
    なんかゆっくり打ち合わせしてお話をしてくださるのであれば、
    是非頼んでみてください。お待ちしてます。
    次回へ続く。
    あ、まだ失敗編は続きそうです。

  • 花形装飾活字を愛でる その98

    紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
    詳しくは
    http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
    お待ちしております。

    なんだかんだいって、
    結局いろいろ実験しました。
    「花形装飾活字」だから活字にこだわるべきじゃないし、
    あ、活字という技術を背景に置いた上でという意味です。
    そうなのです技術とグラフィックデザインは時代という後ろ盾とともに、
    ずっと影響を与え合った要素の1つなんですが、
    当時の技術に合わせて新たに作るというのは、
    いささか抵抗の感じるものでもあります。
    せっかく、
    大きくしたり何個も複製出来たりクルクルしたり重ねたりくっつけたり、
    当時じゃ考えられなかった技術が目の前にあるのに、
    活版印刷というものにこだわりすぎるのもなんだかなあというのが、
    今回の制作実験の1つです。
    当時出来なかった事を出来るのは快感やし、
    つまりそれはグラフィックデザインとして新しい可能性を広げたと言えると思うんですね。
    まあ、知らない人はその快感をラインを知らないままなんだろうけど、
    せっかくだからねえ、
    やっちゃったほうがいいよねという具合での今回の花形装飾活字です。
    イメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)のシルバーアクセサリーにしても、
    新しい技術の銀粘土を使用している訳やしね。
    あ、それは置いといて、
    で、今回重きに置いたのは埋めるという方法です。
    オブジェクトの形が一緒という事は曲線も同じという事です。
    サイズも比率さえ維持しておけば曲線は変わりませんので違和感は生まれないという寸法です。
    大きいものの中に小さいものを入れたりしても可能になります。
    1つ1つの図案が満たされていなくとも、
    組み合わせ次第で無限の図案を構築出来るという仕組みです。
    自由度のアップというか、
    本来のルールに加えて出来る事を増やした結果でもあります。
    同じ並べるでも実際には無限の創造に広がる訳です。
    ただ、
    どこまでやるかというのは、
    使う側の裁量なので、
    前回にアウトライン化したエンスヘデ活字鋳造所のやつにも同じ事が言えるんですけどね。
    なんというか、
    組むという底辺を少し掘り下げて何を図案としての完成域にするか、
    は、次以降にしきます。
    そんな訳で、
    版として並べる美みたいなものを追求した、
    今までの花形装飾活字をリスペクトしつつ、
    一定の要素を掬い取る事で、
    「花形装飾活字」とし、
    それに加えて時代や技術、モチーフにマッチングさせたのが、
    今回の完成形であり大きな実験でした。
    結果としては、
    大部分は成功したと言えると思います。
    どうでしょうか、
    実際に見てみてどういう印象か教えていただけると嬉しいです。
    今はまだイメジストの作家さんと調整中ですが、
    こちらの花形装飾活字もどんな形になるか分かりませんが、
    実際に使ってもらえるような事に出来ればと考えています。
    要素の追求と技術からの脱却(もちろんリスペクトしつつです)、
    もちろん失敗していると感じている部分もあります。
    失敗というかもっとここはこうできたかなという部分です。
    それについても含めて次回へ続く。

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