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2010/04/27
日本の春は
美しい桜の季節。
日常の風景を
桜の花が
ピンクのカーペットの様に
突然に包み込むのは
非日常的で
まるで物語のようである。
開花した花達が
一斉に
それぞれの街や道を
ピンクに彩るのは
子供から老人迄
誰をの心も捉える。
けれど、また
散り際に
ハラハラと白くなった花びらが
風に舞い
雪のように散り行くのも
儚くて胸を打つ。
それは
人だって犬だって一緒。
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2009/07/13
夜明けの石畳の歩道。
夏の濃密さと
朝の涼しさの
アンバランスが心地良く
自転車で疾走してみたり。
不意に"赤いかけら"が
目の前に広がる。
甘い芳香が僅かに感じられる。
その砕かれた
ウォーターメランの
残酷なカタチは
確かに悲しくもあり、
殺人のナイフの様に
胸に突き刺さりもするのであるが、
どこかで
夏の到来を感じさせる
爽やかな余韻も醸してくれる。
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2009/06/06
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2009/05/04
古い団地は
迷路の様に入り組む。
朝の静けさと
緑の多さが
辺りを包みこむ。
確実に
違う速度で
時間が
流れている。
不意に
コトコトと
静寂を断ち切る音がする。
トランクを引きずり
青いシャツの少女が
道を真っすぐに歩いて行く。
彼女の歩調は
何かを決意したような
確実さに満ちていた。
旅立つのかもしれない。
もう戻らないのかもしれない。
束の間の休日なのかもしれない。
まっすぐな道を
トランクと共に去り行く
彼女の後ろ姿は
清々しさに溢れていた。
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2009/04/30
書店の前に
2匹の犬がいた。
なにげなく
ファインダーを向けると
黒い犬が横向きになり
変わった構図に撮れた。
やがて飼い主が現れた。
聞けば茶褐色の犬は
もともと捨て犬であり
そのせいか人間不信で
人に脅える気質らしい。
けれど、
あるときから
もともと飼っていた黒い犬が
茶褐色を
守るようになったそう。
なるほどね…
ファインダーと茶褐色の犬の間に
スッと割って入る黒い犬。
犬たちの見えない絆に流れる
犬なりの騎士道精神。
この写真の構図には
きちんと、
理由があったのである。
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2009/04/06
やっと
東京も
春めいて来ました。
街には
新学期を迎えた学生や
社会人が
希望に満ちあふれて
歩いているのを
ちょこちょこ見かけもす。
爽やかな春風が
ここちえぇのは
人間だけじゃなく
お犬様も一緒。
突然、吹いた春風に
身を任せる
お犬様を激写。
見よ!この
人間臭い表情を!。
たっぽり
春の心地良さを
このお犬様には
満喫してほしいぬ。
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2008/11/17
人は、みんな誰だって
はじめは子供だったのである。
それが
いつ頃からなのか
気がつけば
大人になっているものである。
先日、
近所の道を
のこのこ歩いていると
カードの散乱した場面に遭遇した。
お菓子の付録なのか
ゲームのカードなのか
なんなのかは
良く解らなかったのだが…。
けれど、
そこには
確実に、
不意に、
"大人になる瞬間"を
迎えてしまった
少年(あるいは少女)の
残像が息づいていた。
何が
彼(彼女)の身に
降り掛かったのかは
もはや定かではない。
思うに
「こんなもん集めて何やってんだろ」
もしくは
「好きな人が出来ちゃった。
カードどころじゃなぃゎ」
的、現実に
嫌でも気付いてしまった為だと思われる。
子供時代に終止符を
早々に打つ事は
決して悪い事ではなく
むしろ
ただでさえ精神年齢の低いとされる
日本人に取っては重要ですらある。
が、
風に吹かれながら
ばらまかれたカード達に
一抹の寂寥感が
感じられたのも、また事実。
いつか
持ち主が
「そういえばカードを集めていたっけな」
と、一瞬でも
ノスタルジーに浸りながら
思ひ出す事が
カード達へのレクイエムになるであろふ。
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2008/10/27
それはそう
昨日の事。
友の絵画が出品され
東京都美術館へ観に行く。
日曜日の上野は
久しぶりだったが
こんなに
無国籍だったけ?
と思う程に
上野公園は
道化師やらジャグラーやら
不可思議なパフォーマーと
行き交う人々で大賑わい。
加えて
フェルメール展目当ての
人々等で
異様な熱気。
突然に
道化師のひとりが
「あっ」と
空を仰ぐ。
それまで
道化師を撮ろうと
狙っていたのだが
彼の見守る空を観ると
ぽっかり飛行船。
曇り空や
下界の人々を
あざ笑うかの様に
呑気に
浮遊する飛行船。
どこから来て
どこへと飛んで行ったのだらうか。
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2008/10/23
黒猫が横切ると
不吉な事が起きるなどと云う
迷信は
ポーの「黒猫」あたりで
普及したのだらうか。
クラシックのアニメーション、
「トム&ジェリー」でも
それをモチーフにした
作品が
あったような記憶が過る。
さて
今は2008年。
道を歩いていると
道沿いの公園に
ぼってりとした物体が。
近づいてみると
肥え太った
黒猫が一匹。
小春日和の中で
誰にも邪魔されることもなく
うたた寝しているではないか。
そのユーモラスな
寝姿には
不吉の象徴などと云う
イマージュは微塵も感じられず
日本の平和を
痛切に感じたのであった。
まるで
ネズミでも捕まえている
夢でも見ている様な
至福のポーズであった。…。
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2008/10/27 12:09
なかわけ猫さん、こんにちは!
コメントありがとうございもす!
この太っちょ黒猫は
本当に、野性を忘れ切った
ピースフルな黒猫でしたw。
写真撮っても逃げようともしないし…。
なかわけさんのページ覗いたら
料理にノックダウンされました〜。
はじめまして、こんにちは。なかわけです。
タイトルが気になり、アクセスしてみると
にゃんとかわいい猫様だこと・・・。
ついでにイヌローさんの過去日記を読ませていただきましたが、
面白いですね、言葉の選び方が。気に入りました。
またちょくちょくお邪魔させていただきます
2008/09/30
夜明けの
ブルーが滲む
僅かな時間は
ハッとする程に
美しひ。
明るくなる前に
日本の
あちらこちらで
様々な工事が
ひっそりと
行われている。
横断歩道の
ストライプの上を
真っ赤なコーンの
ライトが
キャンドルの様に並ぶ。
気にせずに
通り過ぎてしまいがちだが
ふと立ち止まると
これもまた美しひ。
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