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2008/11/17
人は、みんな誰だって
はじめは子供だったのである。
それが
いつ頃からなのか
気がつけば
大人になっているものである。
先日、
近所の道を
のこのこ歩いていると
カードの散乱した場面に遭遇した。
お菓子の付録なのか
ゲームのカードなのか
なんなのかは
良く解らなかったのだが…。
けれど、
そこには
確実に、
不意に、
"大人になる瞬間"を
迎えてしまった
少年(あるいは少女)の
残像が息づいていた。
何が
彼(彼女)の身に
降り掛かったのかは
もはや定かではない。
思うに
「こんなもん集めて何やってんだろ」
もしくは
「好きな人が出来ちゃった。
カードどころじゃなぃゎ」
的、現実に
嫌でも気付いてしまった為だと思われる。
子供時代に終止符を
早々に打つ事は
決して悪い事ではなく
むしろ
ただでさえ精神年齢の低いとされる
日本人に取っては重要ですらある。
が、
風に吹かれながら
ばらまかれたカード達に
一抹の寂寥感が
感じられたのも、また事実。
いつか
持ち主が
「そういえばカードを集めていたっけな」
と、一瞬でも
ノスタルジーに浸りながら
思ひ出す事が
カード達へのレクイエムになるであろふ。
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