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Comment物語り ーーーーーーーーー
赤い曼殊沙華は血の色みたい・・。
学園の裏の花畑の中で弁当を食べてミエルの膝にもたれてくつろぐたまき。
「ご主人様と呼べ」
その宣言から始まった二人の関係。
今では交際宣言はしていないものの恋人同士のような関係で・・。
赤い中にいると心まで赤く染まる気がする。
ザワザワする心。
かろうじて、たまきの温かさが、赤に染まろうとする自分をつなぎとめている気がする。
「ミエル!」
そのとき前世で双子だと言い張るカエルが空から逆さに目の前に差し出されたのは、
「白い・・」
「白い曼殊沙華だ! やる」
髪に降り注ぐカエルの白い羽。
一瞬ミエルは、羽根が赤から白に戻る自分の幻を見る。
「ミエルは俺のだ!」
「私のだ!」
言い合う二人の言葉さえうれしくて、白い曼殊沙華を愛しそうに胸に抱いた。
2019年恋の魔法とおまじないカレンダー11月
by ゆめみ愛
物語り ーーーーーーーーー
赤い曼殊沙華は血の色みたい・・。
学園の裏の花畑の中で弁当を食べてミエルの膝にもたれてくつろぐたまき。
「ご主人様と呼べ」
その宣言から始まった二人の関係。
今では交際宣言はしていないものの恋人同士のような関係で・・。
赤い中にいると心まで赤く染まる気がする。
ザワザワする心。
かろうじて、たまきの温かさが、赤に染まろうとする自分をつなぎとめている気がする。
「ミエル!」
そのとき前世で双子だと言い張るカエルが空から逆さに目の前に差し出されたのは、
「白い・・」
「白い曼殊沙華だ! やる」
髪に降り注ぐカエルの白い羽。
一瞬ミエルは、羽根が赤から白に戻る自分の幻を見る。
「ミエルは俺のだ!」
「私のだ!」
言い合う二人の言葉さえうれしくて、白い曼殊沙華を愛しそうに胸に抱いた。
published : 2019/10/20