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Commentその後シリーズは私が挿絵を描かせていただいた
昔ばなしの、続きの物語になります
福娘様のご厚意で毎回書かせていただいています
・・・お雪が消えた後、子供たちは雪山に何度も母を追おうとした
おの吉は2人をギュッと抱きしめる
子供たちをずっと抱きしめていたかったであろうお雪の分も
「お母ちゃんは雪から生まれ雪に帰って行ったんだよ
あの人はこの山の自然そのものなんだ」
キョトンとする子供たちに言う
「この、山をすっぽり包む雪の中にも、吹く風の中にも、山から大地を通り流れてくる水の中にもあの人はいる
わしたちはあの人の優しい腕にいつも包まれているのだよ」
「じゃあ、お母ちゃんはちゃんとあたいたちのそばにいるの?」下の子が聞く
「ああ、ちゃんと」
懐かしそうに雪を運ぶ風の音に耳をすます父
2人は父に寄り添う
やがて春が来て、日差しが温かく3人を包みこむ
お雪の優しい腕のように
子供たちは光の中に母を見た気がして手をふる
いつまでも
温かい日差しの中で
(雪女のその後は出来るだけ福娘様の意向にそう形にしました→雪女を人間に戻してめでたしめでたしにしないなど)
(小泉八雲の小説では「みの吉」となっていますが福娘様ではおの吉となっているのでそちらに準じています)
その後の雪女
by ゆめみ愛
その後シリーズは私が挿絵を描かせていただいた
昔ばなしの、続きの物語になります
福娘様のご厚意で毎回書かせていただいています
・・・お雪が消えた後、子供たちは雪山に何度も母を追おうとした
おの吉は2人をギュッと抱きしめる
子供たちをずっと抱きしめていたかったであろうお雪の分も
「お母ちゃんは雪から生まれ雪に帰って行ったんだよ
あの人はこの山の自然そのものなんだ」
キョトンとする子供たちに言う
「この、山をすっぽり包む雪の中にも、吹く風の中にも、山から大地を通り流れてくる水の中にもあの人はいる
わしたちはあの人の優しい腕にいつも包まれているのだよ」
「じゃあ、お母ちゃんはちゃんとあたいたちのそばにいるの?」下の子が聞く
「ああ、ちゃんと」
懐かしそうに雪を運ぶ風の音に耳をすます父
2人は父に寄り添う
やがて春が来て、日差しが温かく3人を包みこむ
お雪の優しい腕のように
子供たちは光の中に母を見た気がして手をふる
いつまでも
温かい日差しの中で
(雪女のその後は出来るだけ福娘様の意向にそう形にしました→雪女を人間に戻してめでたしめでたしにしないなど)
(小泉八雲の小説では「みの吉」となっていますが福娘様ではおの吉となっているのでそちらに準じています)
published : 2017/01/23